横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校=小野町=の生徒が、このほど行われた「第41回モデルロケット全国大会」で総合6位の好成績を収め、「ロッキード マーティン賞」を初めて受賞した。同校としても過去最高位の成績に、生徒たちは喜びを語った。
モデルロケットは、全長約30cmの機体に火薬を詰めた模型ロケット。扱いにはライセンスが必要で、発射すると100mほど上昇し、パラシュートを噴出して降下する。
今回同校の生徒が参加したのは、NPO法人日本モデルロケット協会が主催する全国大会で、茨城県のJAXA筑波宇宙センター内で実施。世界大会も行われている。
同校の全国大会出場は3度目。小学生から大人まで100人ほどがチームを組んで参加する中、同校からは高校生を含め27人が参加。そして、中学生女子4人(サポートメンバー1人含む)で出場した「スカイフラワーズ02」チームが総合6位の成績を収め、高校生以下の女子優秀チームに贈られる「ロッキード マーティン賞」を受賞した。
メンバーは、3年生の北山夏光さん、酒井風花さん、冨田蓮さんと、2年生の鍋田真穂さん。競技はパラシュートが開いてから落下するまでの滞空時間を競う部門と、ロケットの高度を競う2部門で行われ、同チームはパラシュートの部門で4位に入るなど、好記録を出した。酒井さんは「製作段階でいろいろな形のパラシュートを作り、校内の吹き抜けから落下させて実験した。良い結果が出て嬉しかった」と喜びを語った。
大会当日は事前審査で不備が見つかり、急遽改善するなどトラブルもあった。北山さんは「難しい部分もあったけれど受賞できて良かった。高校に進んでもロケットを続け、次は表彰台に上がりたい」と語った。サポートに回った冨田さんは「この賞を狙っていたので、みんなの頑張りが結果に繋がって良かった」と笑顔で話した。
同校の尾崎就教諭は「緻密な調整など、ものづくりの難しさと楽しさを学び、この経験を将来に生かしてもらえたら」と語った。
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