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公開日:2023.03.30

国登録有形文化財
總持寺から2件が登録へ
「仮真殿」と「虎嘯窟渡廊下」

  • 總持寺「仮真殿」の内観(写真上)と外観=横浜市提供

  • 虎嘯窟渡廊下=市提供

 国の文化審議会が3月17日、国登録有形文化財(建造物)に大本山總持寺の「仮真殿」と「虎嘯窟渡廊下」を登録するよう文部科学大臣に答申した。同寺では2005年に仏殿(大雄宝殿)など16件が同文化財に登録されており、今回登録されると計18件となる。

 登録有形文化財建造物は、原則として建築後50年を経過したもののうち国土の歴史的景観に寄与、造形の規範、再現することが容易でない、のいずれかに該当する建築物や土木構造物などが登録の基準となる。

 總持寺仮真殿が建築されたのは1911(明治44)年。同寺が能登から鶴見への本山移転の際に歴代の禅師の御真牌を祀った開山堂で、現在は位牌堂となっている。外観は山形の形状の屋根の入母屋造平入桟瓦葺で、正面側に切妻造相の間を設け、疑宝珠高欄付階段とその両側の廊下で信徒位牌堂と繋がる独特な構成となっている。

 虎嘯窟渡廊下も移転時に建設されたもの。貫首の居住施設である「虎嘯窟」と移転後最初の法要が行われた「放光堂」を矩折に繋ぐ渡廊下。切妻造桟瓦葺、組物船肘木、真壁造格子窓腰板張。

 今回の答申では、横浜市内では同寺の他にも、中区の洋館「河合家住宅(旧横浜市営外国人住宅)主屋」と「中嶋家住宅(旧ピゴット邸)主屋」もあげられている。今回のとおり告示されると、市内の国登録有形文化財(建造物)は43件となる。

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