鶴見区 人物風土記
公開日:2023.05.25
ペット防災講座を開く鶴見レスキューパウズの代表を務める
安岡 恭己さん
上末吉在住 49歳
ペット防災の大切さ訴える
○…災害時のペット対策のため、飼い主同士のネットワーク構築や防災講座などを開く「鶴見レスキューパウズ」の代表を務める。2021年に立ち上げ、区役所等と連携しながら活動を続ける。「飼い主さんとペットは離れ離れにはなってはいけない。だからこそ、災害が起こる前に準備できることを伝えていきたい」と力を込める。
○…横浜市立東高等学校出身。「昔から心配性で、自分がよく分からない生き物は怖くて、特に動物園はあまり行きたくなかった」と苦笑いするが、高校生の時に母親が柴犬を飼い始めてから動物好きに。そして、東日本大震災の時に、近所の動物保護団体が被災動物の保護に向かうと聞いて同行した。福島県では飼い主を待ち続ける沢山の犬を見て驚愕し、近隣県に仮設施設を作って飼い主を探し続けた。「避難所や仮設住宅ではペットが飼えず、飼い主がペットを見つけても一緒に帰れない様子を見て私も寂しくなった」と話す。この経験から、飼い主とペットを離れ離れにしたくないという思いが強くなり、地域で連携してペットを守る防災ネットワークの構築に力を注ぐようになった。
○…「かなり不器用でいっぺんに何かやろうとすることが昔から大の苦手」と笑う。何もない日には小田原の国府津海岸などに足を運び、ゆっくり海を眺めると集中力がみなぎるとか。
○…コロナ禍は活動が制限され、講座もオンラインで行ってきたが、今後は対面の講座や体験型の活動も増やしていきたいと意気込む。「区内で専門的な防災を行う人と繋がり、知見の共有や相談を重ねていけたら」と話す。「『もしも』の災害で飼い主さんとペットのどちらも悲しまないよう、大切なことを伝え続けたい」
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