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公開日:2023.11.23
東宝タクシー(株)
妊産婦対象に運賃割引
関東初の取組み
鶴見中央に本社を構える東宝タクシー(株)(大野慶太代表取締役)が11月20日、関東初となる妊産婦のタクシー運賃割引制度を導入した。乗車時に母子手帳を提示すると運賃の10%が割引される。大野代表は「物価上昇など育児環境が厳しくなる中で、外出時の負担を少しでも軽減できれば」と思いを語る。
タクシー運賃の改定に伴い、今回の割引制度を導入した同社。このような割引は関東運輸局管内で初めてとなる。
これまでも陣痛や子どもの発熱など、急な夜間外出の送迎などに、研修を受けた認定ドライバーが行う「子育てタクシー」のサービスを行ってきた同社。妊産婦の送迎では、昨年度200件以上対応した。
今回の割引では、妊娠時だけでなく、出産後も乳児(1歳を迎えるまで)と同乗する場合に母子手帳を提示することで同様の10%の割引を受けられる。対象となるのは、同社配車エリアの鶴見区全域と近隣地域。
「子育てタクシー」の利用には、同社HPの申込フォームで事前に出産予定施設や予定日などを登録しておくことが必要で、ニーズに合った車両を迅速かつ確実に配車してくれる。事前申し込みがなくても、通常のタクシー利用でも同様の割引が受けられる。同社の大野代表は「少子化で産婦人科も減ってきて、どうしても病院まで距離がある場合が考えられる」とし、「急な陣痛など車での移動が必要な場面で、子育てタクシーが役立てば」と話す。
全乗務員に研修
同社では全乗務員約110人のうち、約半数が子育てタクシーのドライバー認定を受けている。そして、今回の妊産婦対象割引を行うにあたり、全乗務員が対応できるように養成講座を実施。全国子育てタクシー協会の会長も務める大野代表が講師を務めた。
講座では、妊婦の大変さを知るために約8kgの妊婦ジャケットを着ての乗降体験や、過去にあった車内出産の事例なども紹介。乗降時の対応や乗車中の声掛けなど、安心して利用してもらえる環境づくりを学んだ。受講した乗務員の1人、泉谷文雄さんは「実際に利用される妊婦さんの気持ちを体験することができた。身体に負担なく、安心して乗車してもらえるよう、快適な走行を心掛けていきたい」と意気込みを語った。
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