鶴見区 社会
公開日:2025.11.04
溺れた男性を大学生2人が救助
鶴見消防署が感謝状贈呈
鶴見消防署は10月30日、鶴見川で溺れていた男性を救助したとして川崎市在住の楢舘篤気さん(19)と宮島柊汰さん(19)の2人に感謝状を贈呈した(楢館さんは体調不良により欠席)。
2人は大学生で、9月下旬に鶴見区内のスポーツジムからの帰宅中、栄町通の芦穂橋下の川から「バシャバシャ」と水をかくような音が聞こえ、溺れている人を発見した。発見時は午後6時過ぎ。宮島さんは「周囲も暗くなっていたので急がないと」と、2人で役割分担して救助を試みた。
危険顧みず行動
楢舘さんは岸に降りて「服を着たままでは溺れてしまうかもしれない」と衣服を脱ぎ、急ぎながらも冷静に川に飛び込んだ。そして、楢館さんが男性を救助して岸に引き上げる一方で、宮島さんが119番通報。的確に現場の状況や救助者の状態などを伝えた。
2人の咄嗟の判断が功を奏し、救急隊が到着して体調などを確認した際には、救助者は低体温など命に関わる症状はなかったという。
感謝状贈呈では、同署の阿部英弥署長が「2人の迅速な対応のおかげで尊い命が救われた。連携して救助を行った勇気を称えたい」と感謝を伝えた。宮島さんは「救助は緊張もせず冷静に行えた。救助した方が大きな怪我もなかったと聞いて、自分たちの行動で助けることができて本当に良かったし、誇りにしたい」と笑顔で語った。
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