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公開日:2026.10.08

生麦中学校 地域で「いじめ」の意見交換 生徒と住民、教諭が参加

  • いじめについて意見を発表する生徒

    いじめについて意見を発表する生徒

 市立生麦中学校(小倉孝行校長)で9月29日、同校周辺の自治会・町内会役員やPTA、小学校教諭と生徒が話し合う地区懇談会「生麦中 子ども・おとな会議」が開かれた。「いじめの未然防止」をテーマに、発生を防ぎ、見逃さないための方法などについて、さまざまな世代の視点から意見を交わした。

 この取組は、市教育委員会が進める「横浜子ども会議・鶴見区交流会」を受けて同校で生徒指導を担当する関聡教諭=人物風土記で紹介=が中心となり企画したもの。

 同交流会は、子ども主体の取り組みとして2013年度から市内全18区で行われている。今年は「いじめ」をテーマに区内の各中学生が1カ所に集まり課題解決を図る形式が取られた。

 この交流会のテーマに沿って「いじめの未然防止」をテーマに据えた。関教諭は「他校の生徒とさまざまな意見を交換した生徒が、地域の大人の目線にも触れながらより具体的な意見交換ができないか」と考え、独自の取組として企画した。地区懇談会は生麦小学校、岸谷小学校、寺尾小学校それぞれのエリアの教員やPTAなどの地域住民、同校生徒会を中心とした1〜3年生を含め、約100人が参加することで実現した。

子どもと大人の視点から

 それぞれの自己紹介の後、「いじめがなくならないのはなぜか」「なぜ起こるのか」の2点について議論された。生徒からは、相手をからかう「イジリ」がエスカレートしていじめに発展する例が挙げられ、「友人同士でも『嫌』と言えない関係になったらいじめの兆候」など、生徒たちは子どもの視点から見た「いじめ」の実情を地域の大人と共有した。

 「いじめを見逃さない方法」についても議題にあがり、当事者が精神的に追い込まれて表面的に察知するのが難しい点が課題として浮き彫りになった。地域住民の1人は「子どもは親や友人に相談できないこともある。あいさつ運動などを通じ、第三者の地域の大人が気軽に話せる相談役になれれば心の負担も軽減できるのでは」と具体案を提示した。

 懇談会に参加した同校運営協議会の川端重義副会長は「SNSの普及に伴い、目に見えない形でいじめが潜伏化していると感じた。私たち地域住民が異変を見逃さないためにも、日常的な子どもたちとのつながりを大切にしたい」と振り返った。

 同校生徒会長の佐伯知晃さん(3年)は「自分たちでは経験したことのない視点から助言を聞くことができ、いじめに対する理解や意識が深まった」と語った。

 今後は集まった意見をもとに同校生徒会で協議し、中学校としていじめを撲滅するためのスローガンを策定・発表する予定。また、こうした地区懇談会も年1回のペースで継続し、今後も地域性を生かして多様な課題の解決に向けた話し合いを重ねていく方針だ。

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