神奈川区 意見広告
公開日:2014.05.08
県政日記【8】
担任欠席の入学式に思う
県議会議員 かるべ 和夫
全国的に、先月は入学シーズンでした。私も地元の県立高校から入学式への招待を受けました。視察や公務と重ならない限りは参加していますが、行けなかった学校の生徒、保護者には大変申し訳ないと思っています。
入学式では、クラス担任が生徒一人ひとりの名前を読み上げ、校長が入学を許可する。これは昔も今も変わらない「儀式」です。後日、学校側から「的確な指導支援に努めることで、学習者や保護者、地域の期待に応え、信頼される学校となりたい」旨の手紙をいただきました。
事前の調整配慮が必要
そんな中、ある埼玉県立高校では、新入生のクラス担任が自分の子どもの入学式に出るために欠席を申し入れ、校長もこれを許可し、入学式で欠席の理由を説明したそうです。
ネット上のブログなどを見ると、この教師が自分の子どもの入学式を優先させたことは賛否両論です。入学式が重なるのなら、事前に新入生の担任を交代してもらうなどの調整や配慮ができなかったものかと思います。3年後、「仰げば尊し」を卒業生は何を思い歌い、担任の教師も何を思い聞くのでしょうか。あるいはその時も、親として自分の子どもの卒業式を優先するのでしょうか。
母校である明治大学の今年の入学式には、新入生8千人に対し保護者1万2千人が参加したそうです。今や入学式や卒業式は、家族全員の儀式なのでしょう。二浪して入学した自分は肩身が狭く、入学式があることさえ言えませんでした。今思えば、随分親不孝なことをしたものです。
(みんなの党)
かるべ和夫
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