安倍首相、中丸小を視察 「放課後児童」とふれあう
横浜市立中丸小学校に5月22日、安倍晋三首相が訪れ、放課後キッズクラブを視察した。
放課後キッズクラブは、第一次安倍政権から推進している「放課後子どもプラン」を受けて市で行われている取り組みで、共働き家庭など、下校する時間帯に保護者が家庭にいない児童などに対し、学校施設を活用して遊びの場を提供している。NPO法人などが運営主体となって市内92校(区内5校)に設置されており、同所が市内初の地域住民が立ち上げたNPO法人により運営されていることから、今回の視察が実現した。安倍首相は、教室での様子を視察したあと体育館へ移動し、紙飛行機を作って児童と一緒に飛ばした。
視察を終えた安倍首相は、小学校入学を機に子どもの預け先を失い仕事を続けられなくなる「小1の壁」に触れた上で、民間施設や町内会館などで学童保育を行っている放課後児童クラブの事業について「今後5年間で30万人分の受け皿を作っていきたい」との方針を示した。
地域住民が子ども育む
同校の放課後キッズクラブは、2006年にはまっ子ふれあいスクールから移行し、運営委員会メンバーであった地域住民や町内会長らが、NPO法人「ゆう・青空」を立ち上げて運営している。校内の空き教室や体育館、校庭などを活用して月数回、多彩なプログラムを実施。メンバーの一人でPTA会長も務めていた屋代啓子さんの人脈を生かし、紙飛行機のほか囲碁教室や編み物教室などは地域住民が教えている。全校児童の約80%が登録しており、ほぼ毎日利用している高橋夏輝くん(3年)と矢澤和己くん(2年)は「毎日放課後が楽しみ」「地域の人に教えてもらった囲碁がおもしろい」と話す。市こども青少年局放課後児童育成課の齋藤紀子課長は「こうした地域の人との交流が、校外での見守りにもつながる」と分析している。
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