三ツ沢下町にある「延命地蔵尊」の講元吉池善次さん(83)が12月3日、神奈川県社会福祉協議会に浄財200万円を寄付した。11日に県社協が吉池さんの自宅を訪れ、感謝状を贈った。
「延命地蔵尊」は延宝8年(江戸時代)に建立。当時、地震や長雨など天変地異や流行り病が続いたことから、亡くなった人の供養として建てられたものだとされている。
戦後、滝の川に地蔵が流されているのを吉池さんの父が発見、引き上げたことをきっかけに講が組織された。父が亡くなった後も、吉池さんの母、吉池さんと講元は引き継がれ、代々守られてきた。
毎年5月と11月には祭りを開いており、多いときには50人ほどの人がきたという。しかし、活動を支える講の高齢化や後を継ぐ人がいない問題などから、今年の祭りは開催されなかった。
幅広い世代へ
吉池さんは3日、現金200万円を持ち、講の高野啓子さんの同行で神奈川県民センターを訪れ寄付を行った。「子どもからお年寄りまで多くの方を支援している社会福祉協議会に寄付した。皆様のお役に立てればありがたい」と思いを話す。
11日には県社協の石黒敬史常任理事ら3人が吉池さんの自宅を訪問。「地域福祉のために大切に使用させていただきます」とあいさつし、感謝状を手渡した。
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