神奈川区版 掲載号:2019年11月7日号 エリアトップへ

羽沢町の 就労支援施設 地元農作物でジュース作り 農業と福祉の連携めざす

社会

掲載号:2019年11月7日号

  • LINE
  • hatena
製造したトマトジュースを手にする横内所長(右)と職員
製造したトマトジュースを手にする横内所長(右)と職員

 (社福)県央福祉会が運営する就労継続支援B型事業所「アグリシステム羽沢」(横内洋志所長)=羽沢町586の11=で、近隣農家をはじめ国内で生産されたトマトを使いジュースにする取り組みを実施している。同法人は「こうした農産品の加工事業を通じて、従事する障害者・農業者・消費者が三方良しになれば」と期待を込める。



 アグリシステム羽沢は、障害があり通常の事務所での雇用が困難な人に就労機会を提供することで職業訓練を行う「就労継続支援B型事業所」として今年4月に開所した。「農業と福祉が連携する場所を作りたい」と、運営団体である県央福祉会の佐瀬睦夫理事長が、10年ほど前から温めていた構想を実現する施設として設けられた。

規格外トマト使用

 「農福連携」を図るために何を手掛けるか考案する中で見つけたのが、平塚市の障害者支援施設が製造していた「トマトジュース」。職員たちが同施設を何週間にもわたり見学し、これをヒントに自分たちらしさを加えた商品を作ろうと決めたという。

 平塚で修行し製造方法などを学んだ後は、形がいびつなどの理由で市場に出回らない生食用トマトを、保土ケ谷区西谷町にある農園などの地元農家をはじめ日本各地から仕入れ、5月大型連休明けから利用者とともに何度も試作を繰り返してきた。

 こうして2カ月ほどかけ完成したのが「よこはまくろふね 手づくりトマトジュース」。2度にわたり30分以上同じペースでかき混ぜながら煮詰めることで糖度を4から8ほどに引き上げ、トマト本来の甘みが感じられとろみのあるスムージーのようなのどごしのジュースに仕上げることに成功した。食塩・砂糖・着色料・酸味料・香料だけでなく水さえ加えていないのが特徴だ。品質が安定した8月から施設内や法人のカフェ・レストラン、各種イベントなどで1本300円(180ミリリットル)で販売されており、「市販のトマトジュースは苦手と思っていたけれど、これは飲める」との声も多く好評だという。

 現在8人いる利用者は全員がこのジュースの受注業務に携わっており、うち3人はトマトの検品から加工、ラベル張りなど一連の業務を分担して行っている。

 横内所長は「今後トマトだけでなくミカンなど色々な農作物でジュースを展開し、それを使ったレシピ公開なども考案したい。これを通じて地場産業の活性化を図っていきたい」と話している。
 

幾多の試作と工程を経て完成した品
幾多の試作と工程を経て完成した品

もしもの時に、あなたのそばに

家族葬・直葬 お電話一本で旅立ちの時間をあたたかくサポートします。

http://lastel.jp/shinyokohama/

<PR>

神奈川区版のトップニュース最新6

防災スピーカー 設置進む

防災スピーカー 設置進む 社会

市、3年かけ全域に整備

1月16日号

名もなき坂に愛称を

六角橋北町

名もなき坂に愛称を 社会

住民投票で決定へ

1月16日号

「地域間連携、さらに深めたい」

「地域間連携、さらに深めたい」 政治

高田区長、今年の展望を語る

1月9日号

オリ・パラ 準備は万端

オリ・パラ 準備は万端 社会

黒岩知事インタビュー

1月9日号

業務条例を全面改正

横浜市中央卸売市場

業務条例を全面改正 社会

取引の活性化なるか

1月1日号

「にぎわいと活力生む年に」

林市長インタビュー

「にぎわいと活力生む年に」 政治

IR誘致へ「理解求める」

1月1日号

子安浜の漁業史を後世に

子安浜の漁業史を後世に 社会

転業企業がDVD製作

12月19日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月9日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月19日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月16日号

お問い合わせ

外部リンク