緑地面積の割合を示す「緑被率」調査で横浜市内の緑被率は27・8%となり、5年前の調査から1ポイント減少した。神奈川区は0・6ポイント減の21・4%で、18区中6番目に低い割合となった。
市では、おおむね5年ごとに緑被率を調査。航空写真を使って300平方メートル以上のまとまった緑地を目視で確認し、面積に占める割合を算定している。
神奈川区では面積2360ヘクタールに対し、樹林地が241ヘクタールで前回調査時より3ヘクタール減少。農地は9ヘクタール減って171ヘクタール、草地は92ヘクタールだった。2004年度に23・5%だった緑被率は、09年度に22・6%、14年度には22%に減り、今回の21・4%と比べると15年の間に2・1ポイントの減少となった。
緑地の分布図によると、区内では菅田・羽沢地区を中心とした西部に樹林地や農地が集中しており、中央部から東部、沿岸部にかけてはまとまった緑地が少ないことが分かる。
緑被率の区別の割合は、最も高い緑区が40・6%、栄区が38・8%。最も低いのは11・3%の西区だった。今回の調査では18区全てで緑被率が下がり、減少率が最も大きかった都筑区は1・9ポイント減って30%だった。
緑地の不足区民も意識
市が昨年5月から6月にかけて実施した市民意識調査では、緑地の少なさを感じている区民が多いことも分かった。
調査では市民2052人から回答があり、区民は137人が回答。「暮らしやすいと感じている点」についての設問で、「緑や自然やオープンスペースの豊かさ」を挙げた割合が市全体で33・7%だったのに対し、区民の回答は18・2%にとどまり、西区(11%)、南区(16%)、鶴見区(18%)に次いで区内で4番目に低かった。
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