第25期よこはま・ゆめ・ファーマーに認定された 平本 春香さん 羽沢町在住 22歳
若さ生かし家業に新風を
○…女性の就農拡大に向け、横浜市が女性農業者を支援する「よこはま・ゆめ・ファーマー」の認定を受けた。「家が農家でも、継ぐことに不安を感じている若い人は多いと思う。自分が見本となれるよう、これまで以上にしっかりしなきゃ」と背筋を正す。
○…高祖父の代から続く農家の跡取り娘。「トラクターを運転する父の膝に乗せてもらうのが楽しみで、市場独特の匂いをかぐのも大好きでした」と幼いころから農業に親しんだ。「美容師という夢もあったけれど、『自分は農業をやらなきゃだめなんだ』という気持ちの方が強くて。父や祖父が受け継いできた伝統を絶やしたくないという思いがあったのかもしれません」
○…中央農業高校=海老名市=を卒業後、県立かながわ農業アカデミー=同=の生産技術科で野菜栽培について学び、同アカデミーで非常勤講師として勤めながら就農。現役の祖父母と両親の5人で野菜と果樹を生産する。目標は、ホームページでのネット通販や直売所を活用した販路拡大など、若い感性を取り入れた「経営改革」だ。「家族と衝突することもあるけれど、迷ってるくらいならまずはやっちゃえ」と勇ましい。
○…男性のイメージが強い農業だが、「物の扱いとか整理整頓とか、絶対に女性の方が向いていると思う。それに、20kgの肥料袋だって持ち上げられます」と笑う。朝5時から畑に出る日々にも、「この職業を選んだのは自分。つらいなんて思いません」。両耳にはピアスが光り、指もマニキュアでめかし込む。「おしゃれは大好き。それに、塗っていないと爪の間に土が入っているのがばれちゃうから」とはにかむ。日焼け対策も万全に、今日も意気揚々と「職場」へ向かう。
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