神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2020年9月17日 エリアトップへ

9月1日付でNPO法人未来塾の2代目塾長に就任した 中野 義人さん 横浜市在住 82歳

公開:2020年9月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

不安な時代だから存在意義ある

 ○…NPO法人未来塾は2005年に設立され、趣味と学びの講座を栄区の教室を拠点に港南区や神奈川区の施設で開いている。音楽や踊り、囲碁、歴史、外国語など多種多様な48人の講師が在籍し、これまでの入会者は約3000人にも及ぶ。創設メンバーとしてこれまでは講師、理事を務め、9月1日付で2代目塾長に就任した。

 ○…自身の専門分野は「日本の中世文化」。20代の頃、大手ビール会社に就職し、先輩から勧められて始めた「謡曲」がきっかけとなった。日本の伝統芸能や文学の魅力に引き込まれ、趣味として勉強し始めたが、『耳なし芳一が語る平家物語』『良寛ものがたり』など4冊の本を執筆するほど本格的に打ち込んだ。「本を書くのは面白い。素人だから目的は売るためではない。自分の考えを整理し、間違いがないか確認できるから」。未来塾では『平家物語』『徒然草』『百人一首』をテーマとした講座が好評を博した。

 ○…戸塚区(現・泉区域)出身。40歳の時に栄区へ移り住んだ。「東京に通うのは栄区が限界。そのかわり、富士山もきれいで休日の生活が楽しめる」。町内会活動や読書活動、シニア活動など様々な活動に積極的に参加し、今なお忙しい日々を送る。「『高等遊民』なんていうのは好きでない。地域に根差した底辺の生き方が好き」

 ○…「不安な時代、はっきりした希望が持てない時代に迷い込んでいる。自由資本主義の行きつく先ではないか」。今の時代をそう危惧する。未来塾は趣味を楽しむだけでなく、コミュニティ形成でも役割が大きい。「考える習慣がなくなり、肉体の衰えや家族の環境の変化があると、人は『孤』へと追い詰められていく。ここに未来塾の存在意義があるはず」

神奈川区版の人物風土記最新6

嶋崎 孝浩さん

4月に神奈川図書館の館長に就任した

嶋崎 孝浩さん

立町在勤 60歳

4月25日

久保田 剛さん

この春から神奈川警察署の署長を務める

久保田 剛さん

神奈川在勤 58歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

福田 茂さん

4月1日付で神奈川消防団の団長に就任した

福田 茂さん

幸ケ谷在住 65歳

4月4日

小谷野 貴弘さん

南神大寺小学校の創立50周年記念事業実行委員長を務めた

小谷野 貴弘さん

神大寺在住 42歳

3月28日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook