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風と光 食の多様性「ビーガン」商機 カップ麺など商品充実

社会

掲載号:2020年10月8日号

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新開発のカップ麺を持つ下坂さんと同社の商品
新開発のカップ麺を持つ下坂さんと同社の商品

 肉や魚介類、卵などの動物性食品を一切口にしない「ビーガン」と呼ばれる食の志向が知られるようになり、対応した製品を販売するスーパーや専門の飲食店も増えてきた。有機食品を扱う風と光=鶴屋町=も、ここ数年でビーガン向けのラインアップを充実。10月からは、有機JAS認定とビーガン認証を受けたカップラーメンとカップ焼きそばの販売を始めた。

 「完全菜食主義者」とも呼ばれるビーガンは、動物由来の食品を食べない生活を送る人を指す。イスラム教の戒律に従った「ハラール食」などのような宗教的な意味合いは薄く、健康や美容、動物愛護や地球環境の保護といった理由から取り組む人が多いとされる。

 食に安心安全を求める消費者の声が高まる中、2009年に創業した風と光は有機栽培の原料に特化した食品の企画販売を展開。農林水産省が定める品質基準や表示基準を満たした有機JASの認定を受けたカレーや調味料、製菓・製パン材料のほか、奄美大島東部の喜界島で取れる砂糖やごま、山形県川西町特産の紅大豆を使った甘納豆など、食を通した地方創生に向けた商品開発にも力を入れている。

大手参入で市場拡大

 ビーガン食品の開発には15年頃から取り組み始めたが、当初は認知度が低く販売面では苦戦したという。しかし、近年は食の多様性が尊重されるようになったことで大手各社も参入。市場規模は右肩上がりだ。同社もNPO法人ベジプロジェクトジャパンのビーガン認証を取得した商品を増やし、横浜市内のデパートや有機食品の専門店、飲食店などに卸している。

 10月に入ると、新商品の「有機ヴィーガン醤油ラーメン」(460円)と「有機カップ焼きそば」(500円)を販売。稲庭うどんの麺などを手掛ける秋田県の製麺所と共同開発した麺は、有機低温乾燥と呼ばれるノンフライ製法で弾力のある食感にこだわった。1食あたり224キロカロリーで、食塩相当量は一般のカップ麺より3割ほど少ないという。ラーメンのパッケージは、環境に配慮して紙製の容器を採用した。

 カップ麺のイメージを覆すヘルシーさが人気を呼び、同社によるとすでに製造が追いつかないほどの売れ行きという。下坂誠治部長は、「オーガニック食品に、敷居の高さや価格が高い割においしくないといったマイナスのイメージを抱く人は依然多い。おいしくて体にいいものを手ごろな価格で楽しんでもらうことを目指して、カジュアルオーガニックというテーマで商品開発に取り組んでいきたい」と話している。

 カップ麺は、オーガニックスーパーマーケット「ビオセボン」各店で取り扱っている。問い合わせは同社【電話】045・316・2020。

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