浦島町浜公園=浦島町=の壁画が神奈川小学校児童らの手で塗り替えられ、9日に除幕式が開かれた。亀に乗って乙姫が待つ竜宮城を目指す浦島太郎や色とりどりの魚などが描かれた壁画の完成に、児童らは達成感をにじませた。
同公園は1969年にオープン。いつ描かれたものかは不明だが、亀の甲羅にまたがり海を旅する浦島太郎の壁画がシンボルとなっていた。しかし壁面の劣化が目立ち、公園愛護会(青柳善輔会長)と浦島町内会(加藤勇治会長)が神奈川土木事務所に修繕を依頼。絵のデザインは、総合学習の時間で神奈川区に伝わる浦島伝説を調べていた神奈川小の4年2組に依頼した。
児童は4つのグループごとに絵のアイデアを考案。塗り替えを手伝った東京造形大学の宮崎勇次郎准教授が下絵を描き、先月には児童とともに仕上げ作業を行った。
9日の除幕式には、塗り替えに携わった児童や宮崎准教授、公園愛護会と町内会関係者らが出席。プログラムは児童が考案し、進行も担当した。カラーコーンで作成したテープカットのセレモニーでリボンが切られると、集まった人たちから大きな拍手が上がった。
加藤会長は「浦島伝説や地域のことをきちんと調べて作ってくれ、みんなの心に残るような絵になった。自治会の財産として守っていきたい」と喜び、青柳会長は「こんなに素敵な絵ができるとは」と感慨深げだった。女子児童は「登校中に毎日見ている公園なので、明るい絵にしたかった。前の絵も好きだったけれど、自分たちが描いた絵は色が鮮やかできれい」とうれしそうに壁画を眺めていた。
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