戻る

神奈川区 スポーツ

公開日:2022.09.01

柔道羽賀選手ら
ウクライナの学生ら指導
浅野中・高で

  • ウクライナの女子選手を指導する羽賀選手(右)

 子安台の浅野中学・高校で8月24日、朝飛道場=平川町=出身でリオデジャネイロ五輪銅メダルの羽賀龍之介選手(31)と柔道日本男子前監督の井上康生氏(44)が、横浜市に一時避難中のウクライナの子どもたちを指導した。

 横浜市の姉妹都市であるオデーサ市の柔道クラブ「ヨーロッパ」は、今年の7月から桐蔭学園高校や朝飛道場などに赴いて汗を流すなど、横浜市内で稽古を行ってきた。

 当日は同クラブに所属する小学生から高校生までとコーチを合わせた14人のほか、浅野中・高や慶応高、逗子開成高の柔道部員ら約60人が参加。約2時間半にわたって稽古が行われ、両国の学生同士が投げ技などの練習や実践形式で技を掛け合う「乱取り」などを通して交流を深めた。時には羽賀選手と井上氏も学生と組み合い、高校生を相手に、技に動じない鍛え抜かれた体幹を披露。ウクライナの小学生には、背負い投げを決められるなど微笑ましい場面も見られた。

地元出身の五輪メダリスト

 羽賀選手は斎藤分小、六角橋中の出身。中学3年生では、全国中学校柔道大会90kg級で3位に。東海大学付属相模高1年時に「金鷲旗」で史上初の20人抜きを達成し、東海大を経て旭化成へ。2015年世界選手権で優勝し、翌年のリオ五輪では銅メダルを獲得している。2年前の全日本柔道選手権無差別級、今年の全日本選抜柔道体重別選手権100kg級でも優勝を果たすなど、日本を代表する柔道家だ。

 稽古を終え羽賀選手は、「浅野中は出稽古にも来ていた場所。小、中学校を過ごしたこの横浜に柔道教室という形で戻ってこれて嬉しい」と思いを語った。井上氏は「(ウクライナの子どもたちの)楽しく生き生きとしている姿を見られて嬉しく思った。今回生まれたつながりを大事にしながら、今後も柔道ファミリーとして何か力になれることがあれば喜んで参加したい」と話した。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

神奈川区 ローカルニュースの新着記事

神奈川区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS