カレーパングランプリ2022で部門金賞を受賞したル・ミトロン創業者の 大場 知幸さん 神大寺在住 39歳
負けず嫌いの心 パンの道に
○…今年のカレーパングランプリにおいて、東日本焼きカレーパン部門で金賞を受賞した。市内に複数展開している店舗の製造スタッフなど、約120人のアイデアを結集。看板商品の食パンに次ぐ売れ筋であるカレーパンでの栄冠だ。「日頃から支えてくれているお客さんに感謝。ル・ミトロンの味や技術を評価してもらえたので、それを若いスタッフにも伝えていけたら」
○…青木小、神奈川中出身。五輪メダリストの羽賀龍之介選手らを輩出する朝飛道場に小学校から通うが、5、6人の同級生の中では1番弱かったという。辞めることも考えたが、中学1年生で出場した市大会で2位となり、自然と実力が身についていることに気づいた。更なる成長も結果として目に見えることに楽しさを覚え、いつしか負けず嫌いに。道場の卒業生となった高校生の時、8歳下の羽賀選手と全力で組み合ったのは思い出の1つだ。
○…高校を卒業して進路に迷っていた時、ふと手に取ったパン屋開業の本が現在の原点。志を決めると平日は運送業に従事して開業資金を貯め、週末はパン屋で修業する日々を過ごす。「不器用でたくさん怒られたけど、パン作りの技術習得は柔道の練習に似て成長が実感できて好きだった」。28歳で南フランスへ渡り、3年前に世界一に選ばれたレストラン傘下のパン屋で1年間経験を積んだ。
○…2013年に神大寺からスタートした。10年の節目を間近にするが、思い出すのは開業当初のこと。「オープンして3カ月くらいの大雪の日や、半年記念の土砂降りの日も行列ができるくらいお客さんが来てくれた。これからも地域で1番のパン屋を目指して、地元を大切にしていきたい」
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