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神奈川区 人物風土記

公開日:2023.04.20

4月に神奈川区民文化センター「かなっくホール」の館長に就任した
五十嵐 誠一さん
東神奈川在勤 67歳

二兎追い、最善の運営を

 ○…就任の知らせに「期待と不安は半々。でも、慣れ親しんだ地域に貢献できるのはとても嬉しい」と新たな挑戦への思いを語る。同ホールは、音楽や演劇、美術など地域芸術の拠点。「二兎を追う者しか二兎を得ない。良いものは継続しながら、変化も恐れずに積極的に取り組みたい」と責任感を口にする。

 ○…西寺尾小、錦台中で過ごし、「地元に恩返しがしたい」との思いで大学卒業後に横浜市役所に就職。税務や財政に長年携わり、文化観光局でも汗を流した。定年後は、横浜美術館の副館長を務めるなど、芸術活動の現場で活躍した。事務局長を務めた2020年のヨコハマトリエンナーレは、コロナ禍でイベントの中止が相次ぐ中、人数制限をしながら実施。「無事に開催でき、制約のあるなかでも大いに盛り上がった。文化芸術の持つ力を再認識できた」と回顧する。

 ○…高校時代にはまったのが音楽。流行に乗り、自身もギターを始めて友人らとバンドも結成した。「大学に入るとバイトも始めたけど、給料はほとんどレコードに消えていったよ」と笑顔を見せる。現在は映画が趣味で、休日は劇場や自宅で多種多様な作品を鑑賞する。しかし一番の癒しは、1歳を迎えた孫娘。会えば写真をたくさん撮り、好きなキャラクターの絵を描き、ぬりえとしてプレゼントすることも。「4月から保育園が始まって。会う時間が減ってしまうのが残念」と優しい祖父の一面をのぞかせる。

 ○…「今まで以上に多くの人に利用してもらいたい」と、各年代が楽しめる催しに力を入れる。「誰かと一緒に何かを観て、聞いて、笑って、感動するのは素敵なこと。今後もそういった素晴らしい体験を地域に届けたい」と力を込めた。

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