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神奈川区 教育

公開日:2023.10.12

神工定時制建設科
五重塔を新聞紙で再現
10月22日、文化祭で披露

  • 完成間近の五重塔と加藤さん(左後)、川嶋さん(同前)、大谷さん

 神奈川工業高校=平川町=定時制建設科の4年生3人が、新聞紙を材料として「法隆寺・五重塔」を製作している。完成した五重塔は、10月22日の同校文化祭で一般公開される。

構造まで忠実に

 定時制建設科では4年前から、新聞紙製の建築物を文化祭で展示してきた。名古屋城やエッフェル塔、昨年は首里城を再現し来場者を楽しませてきた。

 今年のテーマの五重塔は、607年に創建されたとされる日本最古の塔。メンバーの加藤挙心さん、大谷麻智さん、川嶋海音さんは、昨年の修学旅行で実物を目にした。その美しい姿や1400年以上にわたり倒れることのなかった建築技術に魅了されて、製作が決まった。

 さらに今年は、外観だけでなく、内部の構造まで忠実に再現。インターネットや書籍で塔の構造を細かく調べて、組木工法と同様にパーツを組み上げている。これまでは厚みのある木材の板を新聞紙で再現することはできなかったというが、今回は紙を丸めて極めて細い筒を6本作り、それらを芯として紙で包むことで、本物さながらの板を作り上げた。「細さと強度を両立するため、隙間なく綺麗に丸めないといけないのでとても苦労した」と大谷さん。川嶋さんは、「構造を調べて、心柱などの免震構造やそれを大昔にやっていたことのすごさを、改めて実感できた」と製作を振り返る。

 4月中旬から約半年にわたる製作で使用された新聞紙は約3カ月分。縦横55cm、高さ135cmの

25分の1スケールの力作となる。作品は、午前10時〜午後3時(最終入場2時)に展示される。加藤さんは、「外観はもちろん、こだわって作った内部の構造まで近くで見て楽しんでもらいたい」と話す。

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