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公開日:2023.11.16

青木小学校
未来への希望、大空に
創立150周年迎える

  • 空に舞い上がった風船を見送る児童たち

  • 挨拶する神谷さん

 青木小学校(後明好美校長)は11月10日、創立150周年式典を開催した。創立以来、児童たちの主体性を重んじる校風「青木の風」の伝統を引き継いできた。当日は、全校児童でのバルーンリリースを実施。歴史に思いを馳せながら未来への希望を込めた風船が、色鮮やかに大空を彩った。

 青木小学校は1873(明治6)年7月、青木学舎として創立された。神奈川小の分教場だった1905年に廃校となるが、3年後に尋常高等青木小学校として復活。関東大震災では、地域の避難・救護所として校舎が使われた。第二次世界大戦では、空襲で校舎が全焼するも、3年後に三ツ沢小学校の分校から独立した。

伝統の「青木の風」

 児童の主体性を重んじる校風「青木の風」は、学校だけでなく地域とともに育んできた伝統。1999年からは、地域団体らも参加する「青木ふれあいまつり」を開催し、今では地域の風物詩に。2009年には、PTAにコミュニティ(地域住民)を加えてPTCAに改称、地域と学校が連携して子どもたちの成長を見守ってきた。今秋のスポーツフェスティバルでは、学区内全15自治会・町内会が協力してソーラン節の法被を寄贈し、各会の法被姿が校庭一面に広まった。

バルーンリリース

 150年の節目は、「150(いこーぜ)フェスティバル〜世界へ輝け青木小」と銘打った式典でお祝い。自治会・町内会の代表者を招いて、青木小クイズに、オリジナルソング『世界へ輝け青木小』や校歌の合唱を行い、PTCAからは校章の入った演台も寄贈された。

 メインイベントは校庭でのバルーンリリース。768人の全校児童が、合図とともに風船を放った。積み上げた歴史と未来への希望を込めた風船は空高く舞い上がり、何とか降水せずに保っていた曇り空を一瞬で色鮮やかに彩った。児童たちからは、喜びや感動の声が上がり、男子児童は「とてもきれい。世界一周してここに戻ってきてほしい」と笑顔を見せた。

 雨予報もあり、開始時刻やイベントの順番も急遽変わった中、児童たちは慌てることなく主体性を発揮し、堂々と司会進行や寸劇を行い「青木の風」を体現。バルーンリリースで使用した風船は、教職員と保護者らが協力して、空気を入れて準備するなど、青木小の歴史と伝統を象徴する式典となった。5年生児童は、「自分の知らない学校の歴史も知れた。来年は6年生として、150年の伝統を引き継いでいきたい」と振り返った。

祝賀会も開催

 翌11日には、ホテルプラム横浜=西区=で祝賀会も開催された。歴代校長やPTCA会長、自治会・町内会や地域の関係者らが集い節目を祝った。山中竹春横浜市長も駆けつけ祝辞を述べた。

 150周年記念事業実行委員長を務めたのは、1956年卒業生の神谷易広さん。冒頭の挨拶に立った神谷さんは、1929年に発表された『横浜市歌』のレコードの歌声が青木小児童のものであったことなどの歴史を振り返り、「これからも青木小の発展に尽くしていきたい」と話した。

 後明校長は、「たくましく大きなエネルギーを持った青木の子どもたちが大好き。それも150年間、地域や保護者の方々が支えてくれたから」と感謝を口にした。

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