市政報告 市営地下鉄のバリアフリー化を質問 自民党横浜市会議員団 小松のりあき
令和6年第3回市会定例会では、決算特別委員会が開かれました。決算特別委員会とは、前年度の予算が適正かつ妥当に使われたかどうかを審査する場です。
私は今回、水道局や交通局などを所管する決算第二特別委員会の委員として、局別審査に臨みました。10月10日に行われた交通局関係の審査で質問した内容について紹介します。
現状と見通しを質疑
駅があらゆる人に使いやすく快適な空間であるためには、あらゆる利用者のニーズに配慮して整備していくことが重要です。とりわけ高齢者や障がいのある方、ベビーカーでの乳幼児をお連れの方など移動に制約を感じる方にとって、駅のバリアフリー化は必須です。そこで、現状の取り組みと、今後の見通しについて交通局担当者に質問しました。
市営地下鉄では現在全ての駅にエレベーターが設置され、地上からホームまでのバリアフリー経路が確保されています。
トイレのバリアフリー化については、車いす利用者が使用できるトイレは全駅で整備済み。オストメイト用設備や音声と点字による案内図は全40駅中30駅に整備されているとのことでした。
加えてホームと車両の段差・隙間の縮小工事は、昨年12月に策定・公表した「市営交通 中期経営計画」期間の令和8年度中までに全駅で完了させる。「お客様のニーズに柔軟に対応しながら、スピード感を持って対応していく」との答弁でした。
市会では来年4月から精神障がい者と介護者を対象に市営バス、地下鉄の運賃を半額とする条例改正案が全会一致でこのほど可決されました。首都圏の鉄道事業者と足並みを揃えて実施するものですが、障がい者に配慮したソフト面の対応も行いながら、ハード面のバリアフリー対策も同時に充実させていくことは、鉄道事業者の責務です。
高齢化が進展し、様々な人の社会活動への参加が求められる中、駅がバリアフリー化され、どなたにも優しく利用しやすい地下鉄であることは、市民の生活を快適にし、横浜の魅力向上にもつながります。今後も利用者のニーズを的確に把握しながら積極的に駅のバリアフリー化に取り組むことを要望しました。
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