(社福)横浜愛育会の理事長として5月31日にパン・焼き菓子まつりを主催する 山崎 裕之さん 大口仲町在住 46歳
地域に貢献する福祉を
○…「パン祭りなのにパンが買えない、とお叱りを受けました」。2023年に大口公園で初開催した「パン・焼き菓子まつり」の思い出を、苦笑いを浮かべながら語る。障害者が働くパン店や喫茶店、グループホームを大口地域を中心に運営する法人として「地域の方に利用者のことをもっと知ってほしい」との思いで始めた催しは、用意したパンが午前中に完売するほど賑わった。悪天候で中止した昨年に続く3回目の今年は、区内外の地域作業所など17団体が参加予定だ。
○…2年前から理事長を務める横浜愛育会では「地域に貢献する法人をめざす」という理念を掲げる。その言葉通り、日々請け負っている清掃活動のついでに側溝の土砂を取り除いたり、大口駅の七夕飾りの片付けを引き受けたりと、利用者と職員が地道な活動を続ける。「福祉施設は地域の方たちに協力していただくことが多いですが、地域の方からも『ありがとう』と言われるような関係性を築きたい」。その視線は、常に地域との共生に向けられている。
○…福祉の道を志したのは、中学生の時に障害者施設と交流した体験がきっかけ。静岡県で生まれ育ち、大学進学で上京。友人の誘いで偶然働き始めた大口で、福祉の仕事に就いてから20年以上が経った。「最初は休みの日も何かあるとすぐ呼ばれるし、近くに住むもんじゃないな、なんて思っていました」と笑うが、今では地域に住むことが活動のヒントになると強みに感じている。
○…パンまつりをはじめ、商店街の会合で生まれた縁が置き菓子の販路拡大につながるなど、地域との輪は着実に広がりつつある。「利用者さんが活躍できる場をもっと増やしたい」。優しい眼差しで、地域と利用者の未来を見据える。
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