かつて六角橋商店街ヤミ市の名物だった「夜のフリーマーケット」。コロナ禍以来約5年ぶりに「昼のフリマ」として6月8日(日)に復活する。「本とフリマとこそっとアート」をテーマにした、その名も「六角橋ととと市」。
「狭くて昭和レトロな雰囲気が漂う商店街のコンプレックスを逆手に取り、名物を作れないか」とシャッター前のスペースを活用する形で1997年に始まった「ヤミ市場」。ライブステージや飲食露店などと共に人気を博したのが「誰でも、何でも」出店していたフリーマーケットだった。
「夜のフリーマーケット」と銘打ち、アーケードのふれあい通りで東南アジアのナイトマーケットを彷彿とさせるにぎわいだったが、コロナ禍でヤミ市自体が2020年から2年間休止に。22年からヤミ市は再開したものの、来場者の増加でスペースが確保できないなどの事情でフリマは開催されていなかった。
今回、比較的営業していない店の多い日曜昼間の誘客策や、飲食以外の物販店舗が関われるイベントを求める声が上がったことから、「夜のフリーマーケット」を昼間にくら替えして復活することになった。
20店舗が出店予定
6月8日(日)が初回となるイベントの名称は「六角橋ととと市」。「『ととと』には本とフリマとこそっとアートのような、色々という意味合いがあります」と話すのは、企画を手掛ける六角橋興和会の稲見明子さん。商店街で雑貨と貸しスペースの店「switch box あけ/たて」を営む稲見さんがとりまとめとなり、これまでに20店舗ほどが参加予定。古本やZINEと呼ばれる個人の小冊子、骨董やハンドメイドアクセサリーなど出店者は多岐にわたる。中には、かつて商店街に店舗を構えていた「猫企画」なども出店予定。手回しオルガン奏者の紀あささんも参加する。
「ぜひエコバックを手に買い物に訪れてもらえたら」と稲見さん。会場は商店街のふれあい通りの一部と、商店街大通りの空き店舗「シン會田商店」。時間は午前11時から午後4時まで。
![]() ヤミ市で行われていたフリマ(2016年撮影)
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