神奈川区 社会
公開日:2025.06.26
横浜市
トヨタと脱炭素締結
バイオ燃料対応へ
横浜市港湾局は6月2日、水域管理業務に係る行政運営の質向上や、カーボンニュートラルポートの推進などを目的にトヨタ自動車(株)マリン事業部と覚書を締結した。
2050年の港湾における温出効果ガス排出実質ゼロ実現を目指す横浜市は脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化など、「カーボンニュートラルポート(CNP)」の形成を進めている。今回の締結はその取り組みの一環。自動車開発技術を活用した港湾管理に向け、港務艇の脱炭素化、港内のDX化の推進、船内環境の改良などで、トヨタとの意見交換・検討を行うとともに、官民連携の更なる強化や啓発・振興に連携して取り組む。
港務艇のエンジン改良から
今年度は、海上パトロールで使用している港務艇「パトロール艇01号」のエンジンを、トヨタが開発したバイオ燃料対応型エンジンへ改良する。これまでのエンジンが経年劣化により改良するタイミングで、脱炭素効果のあるバイオ燃料に対応したエンジンを導入する。港務艇へのバイオ燃料対応型エンジンの導入は国内初。
横浜市が所有する港務艇は「パトロール艇01号」を含めて4艇あり、残り3艇のエンジンの改良についても順次検討を進めていく。また、船内環境の改善にも力を入れ、管理業務の質向上につなげる。
同局の担当者は「横浜港が安全・安心で環境にやさしい港として続いていくことは重要。脱炭素を進めていきながらしっかりと水域管理業務も遂行していきたい」と話した。
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