「医療福祉建築賞」を受賞 聖マリ医大 乳がん専門施設
優れた医療・福祉建築に贈られる医療福祉建築賞2010に、聖マリアンナ医科大学(区内菅生)のブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック及び、クリニックの入るメディカルモリノビル(麻生区万福寺)が選ばれ、先月都内で表彰式が行われた。
同賞の主催は社団法人日本医療福祉建築協会。病院や老人ホーム、公園施設などの医療・福祉施設が対象で、今年で20回目の開催。
審査基準は、建物の外観や機能性、街並みとの調和などを評価し、審査委員の管理者・運営者へのインタビューなどを通して受賞を決定する。今回の応募数は24点。そのうち同クリニックを含む3点が受賞した。
受賞理由は、大学病院が開設した専門クリニックという新規性や、湾曲した美しい外観の街並みとの調和、患者と職員の動線の分離、男女別のラウンジの設置や患者スペースの自然光や眺望など利用者への配慮、街の新しい中心施設となる役割などが挙げられた。
同ビルは万福寺土地区画整理事業に合わせて建てられ、クリニックは平成21年3月にオープン。乳がん検診や治療など乳腺疾患に特化した診断と治療、フォローアップが行われている。
聖マリ医大は企画・設計段階から携わった。更衣室や授乳室、トイレなどは、同医大の医師で現在センターの院長を務める福田護さんら現場の医師の声が反映された。「特に女性のプライバシーに関しては気を配りました」と同医大は話す。
福田院長は今回の受賞を受け、「新規性や快適性、美しさ、街との調和が評価され、受賞できたことは私たちの目標である『ワールドクラスケア(世界最高水準のケア)』達成に向け大きな励みになります」と喜びを語った。
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4月26日
4月19日