神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2013年3月29日 エリアトップへ

混声合唱団「樹林」の常任指揮者で声楽家・合唱指揮者として活躍する 辻 秀幸さん 多摩区在住 54歳

公開:2013年3月29日

  • LINE
  • hatena

音楽は全てにつながっている

 ○…樹林の創立は1985年。四半世紀を経て、団は円熟期を迎えている。5月12日のミューザ川崎での定期演奏会にむけ、指導にも熱が入る。総勢110人で歌うのはバッハの声楽曲の集大成「ミサ曲ロ短調」。「決して簡単な曲ではないが、合唱そのもののレベルは高い」と、団員とともに難曲に挑む。その独特の指導は、ユーモアを交えながら時に厳しく、次第に熱を帯びる。「きつい言い方をする時もあるけれど、指導者だから偉いわけではない。団員へのリスペクトはなくさないですね」

 〇…長身で貫録ある体格と響き渡る声。合唱指揮者だった父の影響で音楽家の道をめざし、東京芸術大学声楽家、大学院独唱科へと進んだ。そこで出会ったのがバッハのキリスト教音楽。「理詰めでありながら、包容力があるのが魅力」。プロとして数々のコンサートやオペラの舞台に出演し、その表現力と歌唱が絶賛された。宗教音楽の歌い手として、また指揮者としても注目を浴びている。「年齢を気にせず、幾つになってもできるのが合唱の魅力。声帯と横隔膜は歌い重ねることで、さらなる音域を得ることができる」

 〇…東日本大震災以降は、音楽による被災地支援にも積極的に取り組み、今月20日には、指導する東京近郊の主婦5団体と仙台市の団体が参加した「被災地おかあさんコーラス活動支援コンサート」を都内で開いた。樹林の団員たちにも「大きな災害があった中で、自分たちが歌えることに感謝して、それを合唱に込めてほしい」と伝える。そしてそれは自らも同じ。常に感謝と謙虚さを忘れず、すべてを音楽とともに歩む。

 ○…妻はソプラノ歌手の佐竹由美さん。弟ふたりもピアニストと声楽家で、それぞれの妻も音楽家という音楽一家。佐竹さんは「樹林」の定演にもソリストとして参加する。「すべてが音楽の糧になる。無駄なことは何もないですよ」と、真摯(しんし)な眼差しで語った。

宮前区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

飯田 康行さん

宮前消防署長に就任した

飯田 康行さん

横浜市在住 58歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

森川 敦子さん

運営する学童で企業と共創しSDGsプログラムを実施した

森川 敦子さん

宮前区在勤 38歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

岸 真介さん

馬絹地域の有志を率いて落書き消しを行った

岸 真介さん

馬絹在住 67歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook