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宮前区 人物風土記

公開日:2015.01.23

様々な地域イベントで司会を務める
太田公子(きみこ)さん
宮崎在住 66歳

「地域への恩返しを」

 ○…福島中央テレビやテレビ神奈川のアナウンサーを経てフリーアナウンサーとして活動した経験を活かし、宮前区賀詞交換会や区民祭、防災フェアなど地域のイベントで司会を務める。良く通る声とパワフルなキャラクターが人気で今では地域の名司会者だ。「人前で話すことが大好き。退職後もこうして地域の様々なイベントに呼んでもらえるのは嬉しい」

 ○…アナウンサーを目指したのは高校の頃。当時の現代国語の教師から朗読のセンスを買われ、アナウンサーへの道を勧められた。卒業後、短大と並行してアナウンスアカデミーに通い、21歳のときにアナウンサーとしてデビューした。高校野球の場内インタビューや船内放送、レポーターなど様々な放送に携わった。「人がなかなかできないような貴重な体験がたくさんできた。お得で楽しい人生です」と無邪気に笑う。

 ○…ご主人とともに2人の娘を育て上げた「お母さん」。障害をもつ下の娘の育児をきっかけに新しい世界が広がったという。小学校にあがるまで「パパ、ママ、先生」しか話せなかった娘が、教師や周囲の協力で卒業するころには『おしゃべり』に。「たくさんのいい出会いがあった。周囲の人や環境に本当に助けられました」と感謝を滲ませる。ハンディキャップスキーや水泳を始めた娘の影響で、自身も40代でスキーや泳ぎをマスターした。「娘のおかげ。なんでもチャレンジして楽しむことがポイントですね」と話す温かい表情が印象的だ。

 ○…現在は地域の福祉環境を整えたいとの想いで、福祉ジャーナリストという肩書のかたわら区社会福祉協議会副会長やまちづくり協議会の理事を務める。「ハンディキャップのある方やその家族が求めるものを多くの方に正確に伝えたい。地域への恩返しですね」。地域活動に加え、ローカル紙への子育て奮闘記のコラム連載などを通して精力的に文章でも想いを伝えていく。

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