宮前平中学校陸上部の牧野裕一君(3年)が4月末に行われた第53回神奈川県中学校陸上競技選手権大会(主催/神奈川県中学校体育連盟、神奈川陸上競技協会)の800m、1500mで2冠を達成。現在は全国に繋がる夏の県大会に向けて練習に励む。
三ツ沢公園陸上競技場で開催された県陸上競技選手権大会に牧野君は中距離2種目に出場。800m2分01・55秒、1500m4分12・08秒で県内の強豪を抑え2種目優勝の快挙を成し遂げた。
昨年は3000mと1500mをメインに大会に出場していた。持病の喘息とうまく付き合いながらの競技生活だが、距離が長いと息苦しくなってしまうこともあることから、今年3月の記録会で800mに挑戦。好記録が出たため今大会は800m、1500mへの出場を決めた。
レース終盤で勝負をかけるのが牧野君のスタイル。今大会も「自分のレースができた」と牧野君。800mはラスト300mで仕掛け、2位の選手に約3秒差をつけて快勝。大会2日目で出場した1500mもラスト200mでスパートをかけた。「2日間で4本走るのは初めて。体の状態に不安もあったが、強い選手と走れる貴重な機会。楽しんで走ろうと思った」と振り返る。
全国で活躍目指す
宮前平中陸上部は歴代、全国レベルの選手を輩出している。5年前に同大会で同じく2冠を達成した渡部侑輝君(明治大学)や、青山学院大学に所属する神林勇太君もOB。2人は牧野君の目標だ。
3月に異動した戸井田晋前顧問は中学時代、渡部君や神林君を育てた指導者。県選抜チームの強化コーチも務め、牧野君にとっての恩師だ。「陸上部に入ったのも戸井田先生が誘ってくれたから。競技だけじゃなく人として当たり前のことを当たり前にやるということを教わった」と話す牧野くんは学級委員も務め、学校生活も疎かにしない。
目指すのは全国の舞台で活躍できる選手だ。牧野君は「夏の県大会でしっかり勝って全国で決勝に残ることが目標」と話す。中学生最後の年、全国で飛躍を誓う。
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