野川中学校の柔道・相撲部が相撲の夏の県大会団体で優勝。土俵がないながらも初の全国大会へと駒を進め、ベスト16に残る活躍を見せた。
柔道・相撲部の部員数は13人。決して多い人数ではないが、直近10年で関東大会に8回出場し、上位に食い込む活躍をする強豪だ。
練習に使うのは32畳ほどの畳敷きの武道場のみで、土俵はない。取組などは道場で行い、長距離の摺り足などは、長い一直線の廊下をワックスがけして滑りやすくして行っている。五十嵐憲顧問は「練習環境に恵まれないながらも、工夫しながら良くやっている」と部員をたたえる。
五十嵐顧問はラグビーや自衛隊の総合格闘技などの経験者。「あらゆるスポーツの良い所をプラスにできれば」と練習に組み込んでいる。また向の岡工業高校(多摩区)に、月に1回程度出稽古にも行っている。
市初戦敗退から初の全国へ
団体戦に挑んだのは、先鋒・川崎聖哉さん、中堅・岡田翔太さん、大将・棚橋優希さん。直前に行われた市大会は、力を出し切れず、まさかの初戦敗退だった。悔しさをバネに稽古に励み挑んだ、7月に横須賀で行われた県大会。見事団体で優勝、全国への切符を手にした。
全国大会は8月に奈良県で開催された。団体戦予選の初戦、2回戦とも全勝し、3回戦を前に決勝トーナメントを決めた。勢いそのままに勝山中部中(福井)戦も全勝と波に乗るが決勝T2回戦。川崎(福岡)戦でストレート負けし敗退した。相手は結果全国3位に、野川中は初の全国でベスト16に輝いた。
大将・棚橋優希さんは「うれしい。努力して勝つ喜びはひとしお」と話し、五十嵐顧問は「底力を見せてくれた。よく頑張った」と選手らを労った。
県個人でも岡田翔太さんが3位入賞し全国に出場した。
同部は現在、引退試合となる10月の大会優勝めざし、稽古に励んでいる。
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