川崎市は1月23日、路線バス充実など交通環境の整備、鷺沼駅へのアクセス向上を盛り込んだ「都市計画マスタープラン宮前区構想」改訂版の素案を公表した。2月19日には説明会を区役所で開く。3月4日まで市民意見を募集し、夏頃を目途に策定を目指す。
都市計画の基本方針を示す「川崎市都市計画マスタープラン宮前区構想」。2007年の策定から今回初めて改訂される。改訂版の素案には、民間事業者による鷺沼駅再開発を契機とした交通網の整備、利便性向上への取組が盛り込まれた。
再開発に伴う交通広場の整備で、現在4カ所のバス乗降場所が8カ所程度に増設される予定。素案では「向丘地区方面などからのアクセス強化に向け、既存路線の再編などをバス事業者と連携して取り組む」としている。また、交通広場拡充による駅周辺の安全性等の確保や、スムーズな交通を促す取組を進めることが示された。
市は昨年3月、「鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針」を策定。区役所、市民館・図書館を鷺沼駅前に移転することを決めた。市まちづくり局担当者は「区役所などの移転決定を受け、今回の改訂では鷺沼駅周辺の交通環境整備や区全体からのアクセス向上などをより具体的にした」と話す。
市全体の都市計画を示したマスタープラン全体構想は06年度に策定され、17年に環境の変化などを踏まえて改訂した。全体構想の変更に合わせ、市は麻生区、多摩区で19年に区構想を先行して改訂。北部から順に実施し、現在は宮前区と高津区の改訂作業を進めている。改訂にあたり、ワークショップや市民への意見聴取を行いながら30年後を見据えた区の将来像をまとめた。
19日に説明会市民意見募集
市は3月4日まで市民意見を募集している。市HPや市民館などで資料の閲覧可能。2月19日には区役所で説明会を実施。午後7時から8時30分まで。申込不要。(問)044・200・2710
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