神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2020年3月13日 エリアトップへ

巡り地蔵の馬絹地区世話人とお宿を代々務める 目代 鉄男さん 馬絹在住 68歳

公開:2020年3月13日

  • X
  • LINE
  • hatena

伝統紡ぎ地域つなぐ

 ○…子どもの健康や子宝に恵まれるよう願掛けし、家々を泊めて巡らす「巡り地蔵」。馬絹地区の取りまとめを行う世話人を代々担っている。馬絹町内会会長なども兼任し、地域のために奔走する毎日。「祖父は宮崎台駅誘致の取りまとめをしていた。地域を先導するような祖父に育てられたから、特別な意識はない。この辺りの旧家のお宅はみんなそうなんじゃないかな」

 ○…中学生の時に父が他界し、祖父に可愛がられた。当時は牛を飼っている家も多かったが、その頃から田園都市線の開発で、街は一気に開けていった。「昔は馬絹神社の山よりも宮崎台の山の方が高かったんだよ」と懐かしむ。中学を卒業し、祖父が栃木に買った農場で汗を流し、再び馬絹に帰ってきたのは祖父が亡くなった20代半ばの事だった。

 ○…祖母がとても気に入った九州育ちの妻と結婚。地蔵のご利益あってか1男3女に恵まれた。事務員として働き、定年と同時に町会役員に。「『定年した農家の長男』は狙われるんだよ」と苦笑い。初年度に副会長となり、会長が体調を崩し半年で会長代行、とんとん拍子で会長となった。「まわりが良くやってくれるからできている。みんなのおかげだよ」と感謝。多忙な毎日の息抜きは、そんな仲間と一献傾ける一時だ。

 ○…巡り地蔵が来る際は、嫁いだ娘たちも帰省する。長女の出産を皮切りに、この1年で孫が4人になり「今年のお宿は賑やかだった」。コロナウイルスの影響で町会長が出席する数々のイベントも中止に。時間に余裕ができたが「子守でなく孫守(まごもり)で大変だよ」と目尻を下げる。「古くから伝わってきたこと。今のご時世なかなか難しいだろうけれど、下の世代に繋いでいかなくては」

宮前区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

飯田 康行さん

宮前消防署長に就任した

飯田 康行さん

横浜市在住 58歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

森川 敦子さん

運営する学童で企業と共創しSDGsプログラムを実施した

森川 敦子さん

宮前区在勤 38歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

岸 真介さん

馬絹地域の有志を率いて落書き消しを行った

岸 真介さん

馬絹在住 67歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook