宮前警察署(熊田嘉範署長)が管轄する土橋連絡所(土橋1の15)が7月末で閉鎖となる。利用数減や施設の老朽化を鑑みて3月に廃止が正式に決定。住民からは犯罪抑止力の低下を不安視する声もあるが、同署は夜間のパトロールを強化するなどして対応する。
土橋連絡所は警察官が常駐せず、相談や事件事故の通報のための電話のみが設置されている施設。1972年に交番の前身「寄り所」として設立。94年に土橋交番となったが、駅前に交番を求める住民からの要望が強く、2001年の宮前平駅前交番の設置に伴い、連絡所に移行した。
閉鎖にあたって、宮前警察署は周辺自治会の定例役員会で説明会を実施。参加者からは「連絡所の赤色灯が回っていることが犯罪防止や住民の安心につながっている」と、存続を求める声も聞かれた。
同署地域課の担当者は「赤色灯は確かに犯罪抑止につながる」と話す。一方で、近年は携帯電話の普及により、通報や相談のための連絡所の利用はほとんどなかった。
同連絡所の閉鎖後、同署はパトカーによる夜間の巡回などの強化に努めるという。担当者は「通報や相談は直接、宮前警察署にご連絡をいただければ迅速に対応する」と話す。
馬絹交番移設現在も協議中
馬絹交番についても尻手黒川道路沿いの市有地(馬絹1592の3)への移設を要望する声が住民から挙がっている。
同地は2001年に川崎市に寄付され、06年に市民意見の集約や活用方策の検討を開始。「地域防犯上の観点から用地の一部を馬絹交番の移転先として活用する」ことが地域の意向として示されていた。
市は07年から交番の配置などを管轄する神奈川県警察と協議を開始。同地を移転候補地として各関係機関と調整を進めてきたものの、馬絹交番の建物が相当期間使用可能なことなどから「時間を要する」としていた。
県警によると、調整開始から13年が経過した現在も協議中だという。
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