鷺沼ロータリークラブの奨学生で、細胞学の研究に励む ジョン ジエイさん 世田谷区在住 26歳
「社会貢献」へ 飽くなき探究心
○…鷺沼ロータリークラブ(以下RC)の米山記念奨学生として、11月10日に行われた例会で講師として登壇した。自身が日夜励む研究の意義と現状を『骨格筋の最先端科学』と題し発表。クラブ員たちは健康長寿社会の鍵となる内容に、熱心に聞き入っていた。「日本語での発表に、少し緊張しちゃったかな」と振り返った。
○…韓国ソウル市生まれ。体を動かすことが好きで器械体操に励み、大学時にはスタントチアリーディングの韓国代表に。周りはコーチなどの道を目指す中、心臓の弱い弟がいたこともあり、医療の研究分野へ。国家奨学生として国立スポーツ科学センターで研究に励んだ。韓国大手メーカーでも研究員を務めたが、飽くなき探究心から来日し、日本体育大学大学院で研究に没頭する毎日。「健康医療で社会に貢献したい」
○…はじめて訪れたRCの例会場所は、当時は鷺沼の春待坂にあった。「素敵な名前。通学時に車窓から覗くだけでなく、桜の季節にまた来たいな」。グルメ旅が息抜きで、コロナが開けたら「観光客が行かないような店に行ってみたい」と夢は広がる。何度も日本へ一人旅に訪れていたが、流暢に話す日本語は、2019年に来日してから覚えた。コロナ禍で会話の機会が減り「どんどん話せなくなった」と振り返るが、「いろんな人が気に留めて声をかけてくれた。限りない優しさに触れた、感謝を伝えたい」。
○…「あと3年で研究の結果を出したい」。目指すのは遺伝子分野の専門家。当分は帰国するつもりはなく、「もっと、世界でさまざまな人と交流して色んな見方をし、研究を続けたい」と決意は固い。溢れ出る探究心に、とどまることのない情熱を注ぐ。
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4月19日
4月12日