宮前区 人物風土記
公開日:2022.03.25
川崎市中央卸売市場北部市場の活性化に取り組む
田平 雅一さん
菅生在住 52歳
「どうしたら」を追求
○…新しい、深い、親しい-。さまざまな思いや願いを込めて命名した、お取り寄せサイト『かわさき・シン市場』。一般向け販売に興味のありそうな業者らに声をかけて、北部市場の事業者が連携して立ち上げた。年々落ちる市場の売上や、目まぐるしく変わりゆく世の中に危機感を覚え、「売る側も変わらなくては」と先陣を切る旗振り役。
○…大阪生まれ。レスリング府大会3位で、格闘技の道を志した。高校卒業後に上京したが、プロの世界は甘くなく、生活するために料理人やガードマンなど、色々な仕事に汗を流した。夢をあきらめ入社したのが、水産仲卸『(株)川崎丸福』だった。「思ったよりも良い人たちばかり。朝の早さをものともせず、若かったからか可愛がってくれて」と振り返る。その日のうちに成果が出るのが面白くて、「どうやったら売れるか」を常日頃考え、仕事に楽しさを見い出した。先代が引退した際に専務に推され、37歳で社長になった。「水産にこだわらなくてもいい。何だってできる。時代に合わせてやっていきたい」
○…活魚を運ぶ際に使い捨てられるエアーポンプを「もったいない」と分解洗浄して再利用したり、市場価値の低いボラが「かわいそうだ」ときれいな水で養殖して、臭みを消す研究を続ける。「SDGsやエコとかの言葉以前に、『どうしたら良くなるか』を常に考えている」と得意気に話す「仕事が趣味」のアイデアマンだ。
○…「市場の人って、見た目は怖いし口が悪くて態度も悪いけど、良い人ばかり。アトラクションの一環と思って楽しんでほしい」と愛があふれる。「一店舗だけでは市場にならない。みんなで市場を盛り上げたい」。情熱が燃え続ける。
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