市政報告 核兵器禁止条約が国連で採択 日本共産党 川崎市議会議員 むねた 裕之
7月7日、国連会議は核兵器禁止条約を国連加盟の約3分の2に当たる122カ国の賛成で採択、人類史上初めて核兵器を禁止する条約が誕生しました。6月議会でも日本共産党の代表質問で、この問題を取り上げ、8月の原水爆禁止世界大会には私も参加して国連会議に参加した方々の生の声を聴いてきました。
条約は、その前文で、核兵器の非人道性を厳しく告発し、国連憲章、国際法、国際人道法に照らして、その違法性を明確にし、核兵器に「悪の烙印」を押すものとなっています。また、被爆者がこうむった耐え難い犠牲に心を寄せ、この条約を作り上げた力が世界の草の根の運動にあることを述べています。条約第1条では、核兵器の法的禁止の内容として、核兵器の「開発、実験、生産、製造、取得、所有、貯蔵」、「使用、使用の威嚇」、締約国の領土と管轄地域への核兵器の「配置、導入、配備の許可」などを明記しました。核兵器の「使用の威嚇」の禁止が新たに明記されたことは、核抑止力論を否定したものとして大きな意義を持っています。しかし、唯一の被爆国である日本政府は、国連会議にも出席せず、この条約に背を向けています。
川崎市は、全国に先駆け、「核兵器廃絶平和都市宣言」を掲げている都市として、ぜひ、日本政府に対しこの条約にサインするように働きかけることを望みます。
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3月29日