川崎市立高津中学校(平野耕一校長、生徒数481人)で11月23日、創立70周年記念式典が行われた。式典には全校生徒や職員、来賓者を含め647人が出席。生徒が制作した学校紹介の動画や全校生徒による大合唱が披露され、会場は、来場者からの盛大な拍手に包まれた。
創立70周年記念のテーマは「羽ばたけ〜70年の歴史をのせた高津の鷹〜」。会場となった体育館には大空を羽ばたく鷹が掲げられ、学校創立の節目を彩った。
同校吹奏楽部によるファンファーレで式典が開会。平野校長、菊地正実行委員長、藤田和史PTA会長があいさつに立ち、地域への感謝の思いと未来への抱負を語った。また、テレビなどで活躍する卒業生の篠原梨菜さんも登壇。同校での経験は財産と語り、後輩たちにエールを送った。
生徒発表では、生徒会を中心に制作した学校の歴史を振り返る短編動画を披露。生徒のコミカルな演技に会場は笑いに包まれながら、70年の歴史を学んだ。
全校生徒全員が舞台に上がり来賓者、職員に向かって「いのちの歌」を合唱。生徒に盛大な拍手が送られた。最後に新生徒会長の若杉諒さんは「先輩たちの築きあげてきたものを受け継ぎ、新しい高津中学校を作っていきたい」と式典を締めくくった。
70年のあゆみ
高津中学校は1947(昭和22)年5月5日に高津小学校校舎を借用する形で開校した。川崎市内でも最も伝統ある学校の一つで、その歴史は地域の発展、児童数の増加に伴い、校舎の増設や学区の一部分離などを繰り返してきた。現校舎は元号が代わる直前の88(昭和63)年11月に完成し、平成元年3月に新校舎落成式および創立40周年記念式典が行われた。
学校と地域の深いつながりも同校の伝統で、1953(昭和28)年に生徒会主催で始まった近隣の老人ホーム「恵楽園」への慰問交流は22年間継続して行われた。また、2006(平成18)年には学校の中に地域コミュニティとして「NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF」が設立。「地域の遊び場」として様々なプログラムや学校と一体となって地域課題解決にも取り組んでいる。
そのような地域の支えの中、生徒や教職員が「敬愛」「忍耐」「向学」「健康」の4つの学校教育目標の達成をめざして日々の教育活動に取り組んでいる。
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