小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載211回 「くにこ」の県庁見聞録 県立病院機構の理事長解任
(くにこ)先週でやっと予算議会が終わりました。
(司会)お疲れ様でした!
(くにこ)最終委員会終了は21時を過ぎてました。問題が多い委員会でしたから。
(司会)がんセンター放射線医師大量辞職とかですね
(くにこ)そうなんです。お陰様で放射線治療は継続できましたし、4月以降の医師確保もでき、まずは一安心というところです。
(司会)ニワカ集めの医師で大丈夫なんですか?
(くにこ)そこですよね。確実な医師を抜擢したのでしょうが、私はこんな騒動で信頼を持てなくなったので、がんセンターを紹介してほしいと頼まれても、別病院を推薦しています。
(司会)そうですか?
(くにこ)ええ。医師確保はできたけど、次は県立病院機構理事長解任です。土屋理事長は国立がんセンター院長を務め独法化に関わり、改革を成し遂げた立派な経歴を持った方です。理事長はこの3月末で任期終了ですから、気持ちよく辞めていただくのが礼儀だと思うんですよ。知事が三顧の礼をもって迎えた方なんですから。
(司会)そうなんですか?
(くにこ)しかも県立病院の経営改善をして下さった理事長ですよ。でも赤字縮小をすると、癒着や利権を排除する事になるので、ぬるま湯に浸かって来た職員からは疎まれる、という事も聞きます。議会は、これまで以上に病院機構を監視しなければなりません。大ナタをふるって下さった理事長がもういないんですから。
(司会)残念ですね。
(くにこ)本当に。重粒子線治療が先進医療から外されそうになった時も、土屋理事長はデーターをしっかり蓄積していくから、先進医療に残してほしいと国に対して断固として主張してくださり、お陰で外されずに済んだんですよ。外されると医療保険の先進医療特約対象にならず、五百万円以上の治療費が全額自己負担になってしまうんですよ。そういう功績があった方を、下らない理由で任期満了を待たずに解雇する知事の真意を私は理解できません。
(司会)違法性が無い限り、知事には理事長の解任権は無いのでは?
(くにこ)そこなんですよ。だから、土屋氏は県を相手取り、解任取り消し訴訟を起こしたんです。これから、県は地方独立行政法人とどのように関わるべきだったのか、裁判で土屋氏と争う事になります。正しい裁定を待ちたいと思います。
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4月19日