連載第一〇四一回「ラジオ深夜便の反響」 高津物語
先日の『ラジオ深夜便』の放送を聞いた城谷護さんからお手紙を頂いたのでご紹介したい。
「三月二二日の放送拝聴しました。本当にいいお話で感動しました。四〇分という放送時間は決して短いものではありませんが、豊かな引き出しをお持ちの鈴木さんには短すぎるくらいでした。『タウンニュース』に一〇〇〇回も連載をなさってこられたのも驚異的ですが、あふれるばかりの研究資料の中からよく凝縮して話されていましたね。国木田独歩、岡本かの子、岡本太郎…、挙げきれないほどの文人の話題からエピソードまで興味が尽きることがありませんでした。生まれたばかりのネズミの話も印象的でした(注・私は昭和一九年五月に母の里、横浜市港北区綱島に疎開し、その晩に地獄絵図のような戦火に遭遇した。山の上に爆弾が落ち、爆風が障子を吹き飛ばし、寝ている私の上に真っ赤な塵を落としながら頭の上を飛んで行った。翌朝、箪笥の引き出しで生まれた丸裸の赤いネズミを見て、まるで自分の様だと思ったというエピソード。ネズミ年でネズミ嫌いの私が疎開先で出会う皮肉。戦争は二度としたくない)。戦争は絶対にいけないと結ばれたことに感動しました。文化協会や市民講座での講演も多いと思いますが、鈴木さんの長年にわたる研究が川崎の中でもっと生かさせることを期待します」という内容だった。
城谷さんも『ラジオ深夜便』に出られたことがあった。放送は四時からだったが、私は早く寝て四時に起き、城谷さんの放送を聞いていた。幸区文化協会の会長で腹話術もなさる方。川崎市文化賞の先輩であり、いろいろな面で共感することが多い方である。
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