連載第一〇四三回「文化の殿堂オープン」 高津物語
大山街道溝口の高層ビル化に辟易していたところ、「nokutica」という「溝の口から始める」をテーマに「90年間朝から晩まで毎日、動き続ける溝の口に寄り添ってきた建物を基点に、新しい文化を作り出す。たくさんの人がつながり、ここから広がり、この溝の口を輝かせる場所に!」をスローガンとした文化サロンがオープンした。
下作延1の10番地の鈴木医院が長年空き家だったのに着目し、改装工事を行って今年オープンした。
1階入り口左に受付があり、受付右側には二坪喫茶の「アベコーヒー店」がある。
1階左奥に旧診察室の会議室があり、古き良き時代が偲ばれ、品の良い庭に面した和室は、かなりの人数を収容できる。北側の和室と階段下の小部屋も、使い勝手が良さそうだった。
そんな訳で評判も良く、日々ほぼ満杯という話で、評判の良さが徐々に侵透しているという話だ。
但し、音楽のコーラスや楽器などは、音楽設備がないので使用できないが、各種会議や会合には最適と思われる。
庭については、今の所貸切の要望はない模様だが、野立てなど、「茶道」の活用も充分可能だと思った。
『高津物語』で触れた平瀬川と多摩川の洪水は、明治末年の話で、今は何の心配もないとのこと。
ちなみに、改装にあたって家屋の土台に大量の土砂を入れ、土台補強をしたとの由である。
市民の文化活動に高津市民館が満杯の状況が続く中、良い物に感謝だ。
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4月26日