(PR)
食中毒で手足が麻痺することも 取材協力/宮川クリニック
6月から9月は細菌による食中毒が増える。宮川クリニックの久保田医師に症状、治療、予防について話を聞いた。
細菌による食中毒としてカンピロバクターに気をつけたい。
カンピロバクターによる食中毒は子どもの細菌性腸炎の15〜25%と原因菌の中で最も多い。加熱不十分な肉類(鶏肉や豚肉)や加工品(ソーセージなど)からの感染が多く、少量の菌量で発症するため、鮮度の良し悪しと関係なく発症する。
主な症状は下痢で4割ほどに血便もみられる。1週間以内に改善することが多いが、2〜3割は2週間程度遷延することもある。胃腸炎から2〜3週間後に手足に力が入りにくくなるギランバレー症候群といった合併症をきたすことがあり、後遺症を残すこともある。
胃腸炎症状が軽症であれば、経口補水液の摂取や整腸剤内服などの対症療法を行い、発熱、血便、激しい下痢など重症の時は入院して抗菌薬治療をする場合もある。
予防は生肉摂取を控え、十分に加熱することが重要。
「カンピロバクターは十分な加熱(中心部75℃以上、1分間以上加熱)でほぼ死滅すると言われます。生肉を扱った包丁やまな板でそのまま野菜など調理せず、使用した調理器具は、洗剤で洗い、熱湯消毒して下さい」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日