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高津区 ピックアップ(PR)

公開日:2018.05.25

食中毒で手足が麻痺することも
取材協力/宮川クリニック

  • 久保田医師(中央)と同院スタッフ

 6月から9月は細菌による食中毒が増える。宮川クリニックの久保田医師に症状、治療、予防について話を聞いた。

 細菌による食中毒としてカンピロバクターに気をつけたい。

 カンピロバクターによる食中毒は子どもの細菌性腸炎の15〜25%と原因菌の中で最も多い。加熱不十分な肉類(鶏肉や豚肉)や加工品(ソーセージなど)からの感染が多く、少量の菌量で発症するため、鮮度の良し悪しと関係なく発症する。

 主な症状は下痢で4割ほどに血便もみられる。1週間以内に改善することが多いが、2〜3割は2週間程度遷延することもある。胃腸炎から2〜3週間後に手足に力が入りにくくなるギランバレー症候群といった合併症をきたすことがあり、後遺症を残すこともある。

 胃腸炎症状が軽症であれば、経口補水液の摂取や整腸剤内服などの対症療法を行い、発熱、血便、激しい下痢など重症の時は入院して抗菌薬治療をする場合もある。

 予防は生肉摂取を控え、十分に加熱することが重要。

 「カンピロバクターは十分な加熱(中心部75℃以上、1分間以上加熱)でほぼ死滅すると言われます。生肉を扱った包丁やまな板でそのまま野菜など調理せず、使用した調理器具は、洗剤で洗い、熱湯消毒して下さい」

宮川クリニック

川崎市高津区諏訪1-3-15

TEL:044-844-9058

http://miyakawa-clinic.jp/index.html

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