高津区版 掲載号:2018年6月22日号
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連載第一〇五〇回「高津物語」 高津物語

 「二子」の地名は『川崎の地名』では二子塚の辺りに開けた記述があるが、本来は、川向うと当地と双子の様に仲良しの地だった。

 大正十四年七月、二子橋が完成した。玉川電車の余分な電気を貰い受け、高津町に電灯が付き、昭和二年七月十五日に溝口まで乗り入れた。

 「二子橋竣工式」は八月七日午前十時に開催され招待状が「謹啓時下炎暑之候益々御清適奉慶候陳者多摩川二子橋架橋工事竣工ヲ告ケ候ニ付、来八月七日午前十時、玉川村大字瀬田二子橋詰ニ於テ竣工式挙行可致候間御来臨被下度此段御案内申上候、敬具、大正十四年七月、東京府知事宇佐美勝夫、神奈川県知事清野長太郎」とあった。

 開通式当日は、高津、向ヶ丘、橘、宮前の各村代表者が二子に集合。早朝より打ち上げ花火の音が多摩丘陵にこだまし新しい出発を祝福し高津村では、各戸に国旗と奉祝ちょうちんを連ねた。

 二子橋際の東京側と高津町の両側に、巨大アートが飾り建てられ、二子橋上張られた万国旗は、多摩川の川風にはためき、奉祝気分は、多摩川の河原一面に満ちた。式典は午前十時に開始され、東京府知事祝事、神奈川県知事祝事、内務大臣代理祝詞、工事経過報告の後、渡り初めがあり、最後は二子花街の芸妓連に山車が続いて、午後二時から祝宴となった。玉電の溝口始発は午前五時、終電は午後一一時で、運転間隔は十〜十五分で運行された。玉電の名所案内に「津田山修練道場」「宗隆寺」「久地梅林」「津田山」「円福寺」等が『東京横浜電鉄沿革史』に掲載されて昭和九(一九三四)年東横百貨店が渋谷に開店している。

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