病気を患って以来好きだった高津区内の文学散歩を再開したく思った。
だが、どうやら体調が回復したので、少しずつ体を鍛えながら、体力の増強に努めている。
昨日は、テストのつもりで、区内に三つある「岡本かの子文学碑」―高津図書館前・二子神社の岡本太郎の「誇り」と「岡本かの子の文学碑」。それと多摩川河川敷―第三京品に架かる橋の下流にある「岡本かの子文学碑」の都合3つである。
そこは以前に、何回も行った場所なのに、私は第三京浜に架かる橋の手前という風に誤解し、自分で自分の忘却ぶりに驚いてしまった。
それでも、この歳で、しっかり全行程を歩けたことが嬉しかった。
私よりも若い人達と対等に、もしくは、それ以上に歩けたことを有難く感謝していた。
途中、二子新地駅頭で『歌声ひろば』の柴村千恵子先生や「料亭やよい」の山本喜美江さんと偶然に、お会いしたのも力強かったのかもしれない。
ともかく、私は力をもらって、勇躍久しぶりに多摩川河原に出ていった。
そこでは、幼少時代、前面に大きな砂利石が一面に太陽に熱せられ熱くなり、飛び跳ねて歩いたこと、上流から梨や桃が流れてきて、皆で分けて食べた味の美味しかったこと、急に天気が曇ってきて、田圃のあぜ道を駆けて帰り、途中の里芋畑の葉を捥いで笠代わりにして帰ったことなど、楽しかったことをふと思い出した。
楽しく過ごした兄弟ももう「過去の人」となってしまったけれど、私にとって、久しぶりの秋の多摩川散策は、様々な感慨をもって、私を癒してくれた。八十二歳の思い出がもう一つ増えた。
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