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高津区 コラム

公開日:2019.05.31

郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる
まちのこぼれ話
第1話 その2 英 径夫さん

◇子どもの頃の遊びは?



  多摩川で泳いだよ。で、帰りには辺りのガキ大将にいじめられたんだよ(笑)。縄張りがあるんだ子どもなのに。二子の子はだいたいこの辺だとか、ってね。そこから下流になると瀬田や諏訪の縄張りだから、出て行け〜って威嚇されてね。



 二子新地のほうも、中学時代は遊び場所だったね。かくれんぼしたり鬼ごっこしたり、料亭街は入り組んでいて、車が通れないところがあったから、便利なんだよ。今は蓋をしちゃって暗渠になっているけど、川が流れていてね。ここにね、料亭が竹で編んだ籠にウナギだのそれこそ鮎だの魚をいれていたんだ。でっかい籠。それを盗りに子どもが行くんだ。いたずらでね、籠のなかに入っているウナギだとかを黙って盗ってきちゃう。



◇写真を多く撮られているのはなぜですか?



 その日暮らしの生活資金を稼ぐために頼まれたら出かけていって写真を撮っていたよ。うちは写真機を持っていたから重宝がられて、現像したり、引き延ばししたり。あの頃二子の花街は結構商売になったんだよね。旦那連中が来て、記念撮影するから写真屋すぐ来いって呼ばれてね。



 高津に公民館ができたばっかりのときは、芸者さんの発表会を撮影しに何年か行ったもんね。今児童公園の、あそこ。お客さん400何人くらいで満タンになる公民館。あそこで芸者衆の発表会もやっていた。

 

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