郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第5話 その1 山田 義太郎さん
◆ご家族のこと、家督のこと
家はねえ、大家族14人で暮らしていたこともあったんだよ。兄妹は8人、両親と祖父母、それに親戚の小母さんが一緒だったこともあったからね。私は長男。父は農業をやっていました。田圃が9反、畑が4反ありました。
私、今はこうして元気だけど、20年ほど前に心筋梗塞で心臓が止まっちゃったことがあるんです。不整脈の後遺症があったけど、それも10年くらいで消えちゃった。
父は昭和25年に、やはり心筋梗塞で亡くなりました。血族として傾向があるんでしょうね。その時私は19歳。一番下の子はまだヨチヨチ歩きしてたころですよ。それでも相続の手続きをやらなくちゃならなくて、周りの大人にも尋ねたんだけど。何しろね、新憲法になって間もない頃でしょう?法律も変わっちゃってるから、みんなわからないっていうんですよ。
結局、家庭裁判所の前に代書屋ってのがいて、そこに委任状を出せば全部やってくれるって言うので頼みました。それでも子どもたちが全員未成年だからねえ。裁判官とも相談して、決めるのが難しかったらしいです。将来争いになってもいけないしということで『子どもたちが成人した時に土地を分けること』という条件付きで長男の私がいったん全部の家督を相続したんですけれどね。法律って柔軟に対処できるもんだなあと感心しましたよ(笑)。
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