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台風19号 高津区に広がる支援の輪 寄付や人海作戦も

社会

掲載号:2019年10月25日号

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生活用水をボランティア300人で14階まで届ける
生活用水をボランティア300人で14階まで届ける

 台風19号による高津区内の甚大な被害を受け、寄付やボランティア活動など住民や企業、消防団などによる支援の輪が広まっている。

 下作延にある眞宗寺(小原静史住職)は、10月16日、台風19号の被災支援のために川崎市に100万円を寄付した。

 久地にある衣類製品の加工などを手掛ける株式会社ティーシダンは15日から被害を受けた人にTシャツやスウェットなどを無償提供し、既に3、400着配布しているという。会社の近くが浸水地域だったことから、同社の佐藤剛史代表は「水没で着るものがないと聞き支援できればと提供している」と話す。

 川崎フロンターレは市のボランティアセンターが開設する前の14日にクラブスタッフやサポーターなど70人が北見方、諏訪、下野毛、宮内などで災害ゴミの排出作業、分別作業を手伝った。

 また、断水や停電などで入浴できな人のために、高津区と中原区に銭湯で使用できる入浴券を500枚寄付した。

泥排出、水届ける「バケツリレー」も

 高津消防団は18日から道路公園センターに協力する形で、道路冠水した地域の側溝の泥の排出作業を行っている。21日、諏訪地域の作業に参加した団員は23人。多いところで20センチ泥が溜まり、スコップで取り出す地道な作業が続いた。

 同団副団長を務める武笠和師さんは「泥を排出していかないと雨が降ったときに雨水が流れずまた溢れてしまう。元の通りにするにはしばらく作業は続きそう」と話す。

 北見方町会の大型集合住宅(約280世帯)は地下にある電気系統が冠水。これにより21日現在、14階ある棟のエレベーターが作動せず、全世帯で断水が続いている。

 20日、同住宅の住民の呼びかけで300人が集まり、非常階段から生活用水を届ける“人海作戦”を実施。水を入れたペットボトルや給水袋をバケツリレー方式で手渡し、1世帯あたり20リットル、住宅に留まる全世帯に配布した。

陸前高田から恩返し川崎F通じ、作業参加

 台風19号で犠牲者が出るなど、区内でも特に甚大な被害を受けた多摩川と平瀬川の合流地点。この地域では、現在も住宅などの片付け作業が続いている。

 10月22日、住居2階の腰辺りまで浸水した住宅の片付け作業を手伝うのは陸前高田市から駆け付けた松本直美さんだ。

 松本さんは東日本大震災時に川崎フロンターレが行う復興支援活動を通じ川崎と交流がある。

 川崎市が台風19号の被害を受けたことを知った松本さんは、16日に開設した市の災害ボランティアセンターに連絡。市内在住者のみが対象となるため、同クラブのスタッフに連絡し、スタッフに同行する形でボランティアに訪れた。松本さんは「川崎にはお世話になり、元気づけてもらっている。自分に何かできないかと思いやってきた」という。

 この日、松本さんやクラブスタッフは訪問宅の床のふき掃除や簡単な消毒作業を行った。まだ室内に家具や物が散乱する様子を見て松本さんは「何とも言えない気持ちに。震災の時は来てくれた人に助けてもらったので、力になれれば」と話す。

 この住宅に住む女性(60代)は「娘家族やその友人、ご近所の方など多くの人たちに助けてもらえたおかげでここまで片付けられた。東北からも駆け付けてくれたことがありがたい」と話す。この住宅では、浴室は泥水が出るため使用できず、室内の家具の処分、片付けもまだ続くという。

ボラセン5日で415人

 川崎市は、台風19号の被害を受けて災害ボランティアセンターを市総合福祉センター(中原区)に設置。10月16日から受け付けを開始している。

 同所によると受付開始から5日間で延べ415人が区内や中原区でボランティアを行っている。

 支援内容は個人家屋の片付け、泥だし、清掃など。対象者は市内在住、在勤、在学者。受付は9時から正午。直接受付窓口へ。当日の活動実施の有無は同所のSNS(フェイスブック内で「川崎市社会福祉協議会(災害情報専用)」と検索)を確認を。

 参加希望者の問い合わせは【電話】080・5799・5984。

川崎市長に寄付した眞宗寺の小原住職(左)
川崎市長に寄付した眞宗寺の小原住職(左)
浸水した台所をふく松本さん
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