郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第13話 その3 斉藤 二郎さん
◆梨泥棒の見張り
梨畑には囲いもあって、収穫期には中に番小屋もありました。夜になると梨泥棒が一本の木まるごと盗っていったりするので、私も一度番小屋で見張っていたのですが、夜真っ暗になったら怖くなって家に帰っちゃった。「そんなことじゃ駄目だ。夜盗りに来るのだから」って叱られました。子どもたちなんかは多摩川に泳ぎに行く帰り、まあ出来心でちょっと盗るのは大目に見ていたようです。
遊び場は、光明寺というお寺の境内。今の住職は幼なじみで、同級生。二人ともやんちゃで、ガキ大将でね、近所の年下の連中を集めては、石塔の上を飛んで歩いたり、本堂の下をもぐったり、通る人をおどかしたり。光明寺の境内に子どもたちみんな集まって、年上から年下まで、女の子も一緒にお医者さんごっこなんかもやりましたね。
夏休みになると、祖父が伊豆の修善寺にある「魚屋旅館」に一族皆を連れて行ってくれました。当時、祖父がその旅館にお金を貸していて、利息を取らないかわりに夏に孫や身内を連れて行くからから、それはただにしてくれって。だから小学生のころは、必ず夏休みには祖父の号令一下、20人くらいでその旅館に行き、泊まって遊んで帰ってきました。
今はもうその旅館もなくなってしまいましたが、昭和30年頃までやっていたのかな。小学校時代の思い出です。
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