高津区から北海道美唄(びばい)市への寄付(ふるさと納税)が急増している。区内では昨年秋、久地に美唄市の名産品などを取り揃えたアンテナショップが開設しており、同所を中核に据えたPRが奏功したものとみられている。
「ふるさと納税」は、生まれた故郷や応援したい自治体に任意で寄付ができる制度のこと。寄付金のうち2千円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除が受けられる。また寄付先の自治体からは額に応じた「返礼品」を受け取る事ができるため、年々認知度も高まってきている。
寄付額「倍増」
こうした中、豊かな食資源に恵まれた北海道美唄市に対するふるさと納税額も年々増加。2020年度、全国から同市に寄せられた寄付額は約10億7千万だったが、翌2021年度は約15億7千万円に。5割増しに迫る急伸をみせている。さらに、具体的な金額は非公表ながら2020年度から2021年度にかけて川崎市、とりわけ高津区からの寄付額が「倍増」を超える急激な伸びをみせている事が分かった。
アスパラも即完売
この要因として挙げられるのが、チョーク等の製造販売を手掛ける日本理化学工業(大山隆久社長)の敷地内にある「コンテナショップ」(久地2の15の10/【電話】044・811・4121)。美唄市に工場を持つ同社が北海道経済を応援すべく昨秋、コンテナを改装して開設したこのアンテナショップには、産地直送の特産品などが並べられており、不定期営業ながら地域住民などの間で親しまれている。またPRイベントが定期的に開かれており、5月28日には板東知文・美唄市長も来場。この日の目玉商品となっていた「アスパラガス」が早々に完売となるなど、その人気の高さを物語っていた。美唄市の関係者は「コンテナショップで特産品の美味しさを直接知ってもらい本市への関心を高めて頂く事が、高津区の皆様からのふるさと納税のきっかけになっていれば嬉しいですね」などと話し、そのPR効果の高さに驚きの表情をみせていた。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|