小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載250回 「くにこ」の県庁見聞録 ビジネスケアラー
司会)くにこさん、頭のケガはどうですか?
くにこ)おかげ様で随分よくなりましたよ。県議会も無事閉会しましたしホッとしている所です。
司会)ご主人の介護があるのに、ご自分もケガじゃあ大変ですよ。瘦せちゃって。
くにこ)介護は結構、負荷がかかりますからね。101歳の実母を送った時はコロナで在宅でも会合が少なかったので何とかなりましたけど、夫の介護は、選挙の時も大変でした。
司会)最近ビジネスケアラーが社会問題になってますねえ。介護と仕事の両立は難しいですから。
くにこ)そうですね。働き手減少、高齢者増の時代ですし。70歳代でも病気やケガなどで入院してから要介護になる方は意外に多いんですよ。前もって色々介護知識があればいいんですけれどね。
司会)親の介護はまだまだ先だと。
くにこ)そうなんですよ。親一人子一人家庭が案外多いし、家計を支える方の仕事が毎日、定時終業する訳ではないですしね。ハラハラしながら帰宅して夕食をどうしようか、おむつはどうなるか?など、ストレスと疲労感がどっときますよ。
司会)それ、くにこさんの経験でしょう?
くにこ)ええ、仕事と介護の両立は大変です。そういう場合はどうしたら?と私自身の問題でもありますし、多くのご相談も受けています。おすすめしているのは、親身に相談にのってくれるケアマネージャー、介護事業所や医療関係者とよく相談することです。一人で頑張っていても限界が来てしまいますし、必ずそのご家庭にあった介護形態が探せるはずですから、粘り強く探すことが何より大切です。私の場合も病院や介護事業所を随分探しました。さらに、県内の企業に仕事と介護の両立のための休暇制度や短時間勤務導入などを求めるのと同時に、仕事を休まなくても介護相談をしやすくできるよう介護事業所の休日開業など行政指導も求めています。身近なちょっとした工夫で救われる方は多いんですよ。
司会)ご自分が実際に苦労されているからこそ、人助けがより確実にできるわけですよね。仕事と介護の両立だけでなく、学業と介護の両立も問題になっていますものね。
くにこ)学校や近所の方々がアンテナ高く見て下さると見つかるんですけどね。家族が介護を受けているのに、その事業所スタッフが若い人の苦労に気づかないのは残念な話です。お互いに気づきあう事が大切なんですけどね。私は介護は自らの体験がしっかりありますから、何でもこいですよ。頼りにして下さい!
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5月3日