川崎市にある東住吉小学校(中原区)の4年生児童らが、二ケ領用水の環境保護に関する学びを続けている。
2月には手作りの新聞を地域で配り、中原区長に手紙を届けるなどして、学びを通して集めた情報を校外に向けて発信している。
「用水の歴史を知ってくださーい」。
2月7日、同小の4年2組の児童4人が自分たちで作った「二ケ領用水歴史新聞」を、法政通り商店街で配った。受け取った60代の女性は「用水を大切に思う子供たちの気持ちに感動した」という。
同小の4年生85人は、今年度の総合学習で二ケ領用水について学び、昨年11月の学習発表会では、ごみ調査や生き物調査などの学習成果を報告した。一般的な総合学習は発表会を最終目標とするが、4年生は「用水の環境を守るため情報を発信したい」と、取り組みを継続中だ。
2組の児童は中原区の板橋茂夫区長に用水の環境保護を訴える手紙を出した。1組の児童5人は2月9日に「かわさきFM」に生出演し、用水の歴史や現状について堂々と説明。3組の児童は「全校生徒に伝えたい」とスライドを作り、朝会で伝えた。
原動力となったのは、月に2回の清掃活動と、学習に協力した住民らの熱意だった。学年主任の池田幸子教諭は「一向にゴミが減らない現状と、用水の昔を知る方の切実なお話が、心を動かしたと思う」という。
児童らは今後も取り組みを続ける。池田教諭は「色々な方にご協力頂いたおかげで本当に深い学びになった」と話した。
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