意見広告・議会報告
つなぐ未来、川崎力 新春市政報告 川崎の未来へ。動く、進める。 川崎市議会議長 青木のりお
―昨年を振り返りいかがでしたか?
何といっても私達のまち川崎が誕生して100年を迎えた歴史的な節目の年でした。
―市制100周年で市民に伝えたいことは?
このまちが誕生したのは関東大震災がきっかけです。震災からの復旧という喫緊の課題に対して衛生と水が重要であり、安定した上水供給のために川崎町、御幸村、大師町が合併して川崎が誕生しました。市制100周年を機に、川崎誕生の背景について知ってもらう事が大切だと思います。
―川崎誕生の背景から学ぶことは?
「災害のデパート」ともいえる、災害多発国において、本市は多くの災害と対峙し乗り越え、チャレンジしてきたまちです。100年前、時の町長、石井泰助氏はその役を辞して水道事業に尽力し、工事費50万円の内、25万円を産業界から資金調達することで、産業界とまちとが手を取り合いました。この壮大なベンチャー事業があったからこそ今の川崎があります。これから100年を考える際、行政だけではなく、市民、企業が一体となり、新しいまちを創り続けることが大切だと学びました。
―これからの100年に向けて、具体的に何が必要?
DXとAIが肝だと考えます。アナログの書類をデジタル化する事だけがDXではありません。集めた膨大な情報を分析し、答えを出し、私達の生活を豊かにしてくれるのがDXです。役所窓口の待ち時間削減、交通渋滞の解消、交通事故の削減、AIによる救急需要の予測・効率化など、今このまちのどこで何が起きているかが一目瞭然に分かるようにし、安心安全な暮らしと地域活性に繋げることがDXだと考えます。物事が効率化されることにより、皆様が本当にやりたい、人とのふれあいやレクリエーション、スポーツや旅行など、アナログな時間を確保する事ができます。市民生活の向上のためにもDXの推進とAIの活用を徹底的にやるべきだと考えます。
「大都市のパワー」生かす
―高津区については?
橘樹処理センターが稼働し川崎中の学校を照らし始め、史跡橘樹官衙遺跡群に「橘樹歴史公園」がオープンし、100周年にふさわしい記念すべき年でした。溝口でブレイキンの腕を磨いた湯浅選手の金メダル、元ジュディマリ・五十嵐氏による溝口のステージ完成、洗足学園100周年とコラボして実現した今市氏(三代目 j soul brothers)による楽曲提供、KADOKAWA DREAMSのDリーグ2連覇など、スポーツや音楽などのエンタメでも前進した年でした。今後に目を向けると、市民プラザや橘出張所における施設の老朽化、耐震性の不足といった課題への取組みが検討されています。今こそ、次世代に残したいまちのビジョンを描いていく絶好のチャンスです。市民の皆様と話し合いながらご意見をいただき、快適で心が満たされるまちをつくり込んで行きたいです。
高津区はKSPに集積しているベンチャー企業(千年から生まれた「株式会社ちとせ研究所」など)に代表されるように、最先端の科学技術を持つまちでもあり、豊かな緑に囲まれるまちでもあります。まちづくりのビジョンとして、例えば、緑に囲まれた暮らしの中で、道路はDXにより渋滞がないなど、科学技術と緑の両方を有効活用する「ガーデンシティ」のイメージが良いと思っています。キーワードは「心地よいまち」。そんな価値観を皆様と共有できれば良いと思います。市民の皆様にとって何が「心地が良い」のかを考えながら、新しい事にチャレンジできるまちづくりを一緒に取り組んでいきたいです。3月22日からスタートする春の緑化フェアは「ガーデンシティ」「心地よいまち」のヒントになると思います。是非足を運んでいただければと思います。
―最後に一言
川崎は県庁所在地ではないにも関わらず、唯一100万人を超えている大都市です。大都市としてのパワーと歴史が創ってきた市民の力、企業の力を合わせる事が得意なまちなので、是非今年もそのパワーを市議会も一緒になって発揮していける一年にしたいと思います。
■企画・制作/青木のりお事務所
![]() インタビューに答える青木
|
|
|
|
|
|
|
2月7日